報徳学園は間木、今朝丸の2枚看板だけではない!阪神ジュニアも経験した巧打堅守のサード・西村大和にも注目だ!【センバツ・輝きを放った逸材たち】
昨年に続き、ベスト8入りした報徳学園。間木 歩投手(3年)、今朝丸 裕喜投手(3年)の2枚看板が注目されているが、3番サード・西村 大和内野手(3年)の攻守の総合力の高さにも注目だ。 ◆【トーナメント表】センバツ結果一覧 昨年は1年生ながらサードのスタメンを獲得し、選抜では6番で出場し、準優勝を経験した。2回戦の常総学院戦では、4安打の活躍を見せた。 まずバットコントロールの良さ。140キロ台の投手に対しても振り遅れず、きっちりと捉えることができる。打撃フォームを見ると、スクエアスタンスで構え、ノーステップで打ちに行く。西村はノーステップで打つ理由について、 「常総学院の投手は速くて、さらにクイックで投げるので、振り遅れをしやすいので、ノーステップで打ちにいきました。無駄な動作を省くことができて、打ち返すことができました。いつでもノーステップというわけではなく、足を上げても感覚が良くて、対応できるのならば、足を上げます」 そして上半身の動きを見ると、真っ直ぐ引いてインサイドアウトでインパクトを迎えることができる。打撃フォームは大きな欠点がない。さらにフィジカルを強化すれば、もっと長打は出るだろう。 三塁守備も非常に上手い。打球反応がよく、難しいバウンドに合わせる球際の強さが光る。さらに強肩で、スローイングのコントロールも良い。守備力の高さはA級だろう。 上級生として、内野手をまとめる様子が見える。 「投手に声をかけたり、甲子園ではブラバンによって声が聞こえにくいので、ジェスチャーで内野とコミュニケーションを取ったり、昨年の選抜でもナイターも経験していますし、みんなにうまく伝えることができています」 準々決勝の大阪桐蔭戦へ向けて、「1人1人の投手のレベルが高いので、どんどん打者が点をとって援護したい」と意気込んだ。 最後に西村の将来性について触れると、高卒プロというタイプではないが、大学、社会人などに進んで村松 開人内野手(静岡-明治大-中日)のような攻守で技術が優れた選手になっていくのではないか。大舞台で結果を残せる勝負強さもあり、今後の試合での活躍が楽しみだ。