日清に小売価格拘束で警告、公取 カップヌードルなど5商品
食品大手「日清食品」(大阪市)が、スーパーやドラッグストアなどに対し「カップヌードル」など主力5商品の小売価格を全国一律に不当に引き上げさせていたとして、公正取引委員会は22日、独禁法が禁じる「再販売価格の拘束」に当たる恐れがあるとして警告した。消費者はより安い商品を選択する自由を奪われた形となっていた。 【画像】日清食品による独禁法違反容疑の構図
日清食品は「法令順守を徹底する」とのコメントを出した。 公取委によると、5商品は「カップヌードル」や同シリーズの「カレー」「シーフードヌードル」、「日清のどん兵衛きつねうどん」「日清焼そばU.F.O.」。日清は全国数百店舗のスーパーやドラッグストアなどに対し、2022年2月と23年2月以降の2回、小売価格を引き上げさせた。小売店側は、日清との関係悪化を避けるため受け入れたとみられる。 同社では、原材料価格の高騰を理由に、商品全体の価格が2022年6月に5~12%、23年6月に10~13%それぞれ引き上げられていた。