まだ18歳のキミ・アントネッリ（ロイター）

　F1の名門メルセデスが31日、来季の正ドライバーとして〝神童〟と称されるキミ・アントネッリ（18）の起用を発表した。 　メルセデスではルイス・ハミルトンが来季フェラーリに移籍することが決定済み。後任のドライバーに注目が集まる中、イタリア・グランプリ（GP）のフリー走行に起用されてクラッシュしたアントネッリの起用を確定させた。 　メルセデスは「本日、チームは2025年のドライバーラインナップを発表し、来季は18歳のイタリア人選手キミが、複数のグランプリ優勝経験を持つジョージ（ラッセル）とともにドライバーを務めることになる」と発表した。 　トト・ボルフ代表は「25年のドライバーラインアップは、経験、才能、若さ、そして徹底したスピードを兼ね備えている」と自信たっぷり。神童の抜てきについて「キミは、我々のスポーツの最高峰で戦うために必要な才能とスピードを一貫して示してきた。また、大きなステップアップになることは分かっているが、彼は今年のF1テストで我々に感銘を与えており、学習プロセスのあらゆる段階で彼をサポートする」と宣言した。 　アントネッリは「F1に参戦することは、私が幼い頃から抱いていた夢です。これまでのキャリアで私に与えてくれたサポートと、私に示してくれた信頼に対して、チームに感謝したいと思います。私はまだ多くのことを学んでいるところですが、その機会に備える準備ができていると感じています」とコメント。 　さらに「もっと良くなって、チームのために最高の結果を出すことに集中します。ジョージのチームメイトになれるのも本当に楽しみです。彼は私と同じようにチームのジュニアプログラムからやってきて、私がとても尊敬している人物です」と、先輩のラッセルと黄金時代を築くべく、意欲を示した。 　神童が来季どんなドライビングを見せるのか楽しみだ。