コンサドーレ札幌、田中克は戸川コーチとの明大コンビで飛躍する
コンサドーレ札幌のMF田中克幸(22)が「明大コンビ」で飛躍を狙う。第1次沖縄キャンプを行うチームは9日、金武町陸上競技場で2部練習。田中克は昨季に明大から札幌に加入して17試合1得点だったが、今季から明大時代の恩師である戸川健太氏(43)が札幌のコーチに就任し、昨季超えの活躍を誓った。 プロ2年目の田中克が再タッグを喜んだ。「一緒にまたできてうれしいし楽しみ。凄く頭が良くて真面目だけど、ラフに話すこともできる頼れる人です」。明大4年だった23年に戸川氏が母校の助監督に就任。攻撃に優れる田中克はボランチとして守備が課題だったが、戸川氏は現役時代に東京Vなどでセンターバックとしてプレーしており「守備の細部に本当にこだわっている。一つのちょっとした距離感だったりを突き詰めろと言われた」と多くを学び成長した。 師弟の関係として信頼を置くからこそ、田中克は「戸川コーチにもより成長したところを見せなきゃいけない。大学時代と一緒じゃない?って言われたら嫌ですしね」と言う。そんな教え子をよく知る戸川氏も「彼の良いところや課題は理解している。今はもう先生と生徒ではなく仲間。しっかりと彼を支え、厳しいことも言ってあげられるような存在でいたい」と頼もしい関係だ。 背番号は昨季の37番から7季に渡りチームの主力だったMF駒井善成(横浜FC)の14番を受け継いだ。この日のゲーム形式では2トップの一角を務めるなど新境地も開拓中だ。「駒井さんがつけてた番号なので認めてもらえるように。そして得点とアシストはしっかりこだわって2桁は狙いたい」。左利きのファンタジスタが決意の表れをピッチで表現していく。(青木 一平)