ユニクロやCOSでも活躍!マリメッコのクリエイティブディレクターが暮らす北欧・コペンハーゲンの家
昨年末まで大きなアパートメントに住んでいた、マリメッコのクリエイティブディレクターであるレベッカ・ベイと夫のリッキー・ノードソン。「広すぎて互いの声も聞こえなかった」という2人は、自分たちにちょうどよいサイズの暮らしを実現しました。コペンハーゲン市内の自宅で彼らが体現するミニマルライフとは。 【写真集】マリメッコで活躍するクリエイティブディレクターのコペンハーゲンの新居へ
北欧の自然とデザイン、 アメリカン・ミニマリズム
「この家のインスピレーション源となったのは、北欧の巨匠アルヴァ・アアルトとミニマル・アートを代表するドナルド・ジャッドです」 ファッション業界で長いキャリアをもつレベッカ・ベイと、広告業界を経て家具のディーラーをしているリッキー・ノードソン。28年間連れ添う2人は、共にデンマークのユトランド半島出身で、ロンドンに14年、ニューヨークで10年を過ごした後に、今では10代になった息子とコペンハーゲンに居を構えました。 場所は歴史ある街並みにカフェが軒を連ねるグローネガーデの一角。静かな中庭を囲む1700年代初期の建物のうち、屋根裏部屋を含む最上階の2フロアです。 コンパクトなのに高さの異なる天井にむき出しの梁、光にあふれた空間に可能性を見いだし、友人のインテリアデザイナーであるブン・スタジオと大規模な改修を行いました。
「アルヴァ・アアルトの作品に見られる自然と建築の出合い、機能的でありながら有機的な造形、美しい経年変化や使い心地のよさ。そして訪れる度に触発されたニューヨークのドナルド・ジャッドの旧自宅とスタジオのアメリカン・ミニマリズム。開放的なリビングやワークスペースと、小さく親密な書斎やバスルームとのコントラスト、そこから浮かび上がる家族や仲間との豊かな時間。 そんなことを考えながら、家づくりを進めました」というレベッカ。 壁面収納やアイランドキッチン、階段とその下の収納など、つくり付けの家具の素材には、スカンジナビアで典型的な白木ではなく、オレゴンパインのオイル塗装を選びました。造作家具は地元の職人によって制作されており、ジョイントやコーナーにその丁寧な仕事ぶりが見て取れます。