スコアが子どもの価値じゃない 宮里藍さんがジュニアゴルファーの親に伝えたいこと
2017年に現役を引退した女子プロゴルファーの宮里藍さんが13日、女子ジュニア大会「宮里藍インビテーショナルSupported by SUNTORY」(PGMゴルフリゾート沖縄)を開催した。 【画像】山下美夢有が今季初勝利 大会は13日から2日間開催される。この日は現役時代に心がけていたメンタルコントロール「Vision54」に基づく保護者向け、ジュニア向けの講習会も実施した。 保護者向けには「将来を見据えたゴルフペアレント」と題して、幼いアスリートをどうサポートできるか、という観点から1時間にわたりホワイトボードも交えて熱弁した。 練習やラウンド、試合後には必ずジュニアが体験した内容を先に聞くことや、使用する言葉に注意することを挙げた。スコアに関係なく、つねに自分が何者かをジュニア選手に認識させる必要があるという。 「自尊心イコールスコア、の選手が多いデータがある。スコアがそのまま自分の価値だと思ってプレーしている。これは危険。私も米国で挫折した時に思いかけた。私のキャリアは終わった、みんなに応援してもらう価値はないんだと」 選手としての価値と人としての価値をしっかりと分けることが重要と指摘。米ツアー9勝、日本ツアー15勝の豊富なキャリアをもとに説明した。 5回目にして念願の地元・沖縄開催。中学1年生から高校2年生までの35人のジュニアゴルファーが参加した。「伝えたいことを絞れるようになった。まずはこれを伝えようという基盤ができてきた。バランスは良くなってきた」と手応えもある。 9月のメジャー「日本女子オープン」でもプレーした沖縄出身の新垣くららは初参加。講演を聞いて「試合が終わった後のフィードバックの大切さを学んだ。とても良かった」と笑顔で振り返った。(編集部・玉木充)