照明や画角にこだわり 仏像写真を芸術に昇華 小川晴暘の作品展 三重・パラミタミュージアム
写真家・小川晴暘の作品の展覧会は来年1月26日まで=パラミタミュージアム(三重テレビ放送)
奈良に拠点を置き、仏像を撮り続けた写真家・小川晴暘の作品を紹介する展覧会が11月30日から、三重県菰野町にあるパラミタミュージアムで始まりました。 晴暘は明治から昭和を生きた兵庫県出身の写真家で、仏像に魅了され、仏像撮影専門の写真館「飛鳥園」を創立し、文化財の保護活動を支えました。 パラミタミュージアムを運営する岡田文化財団の設立45周年を記念した今回の展覧会では、小川晴暘や息子の光三らが撮影した写真などが100点以上並んでいます。 黒を背景に観音菩薩像や阿修羅像を印象的に撮影した写真からは、照明や画角への晴暘のこだわりが感じられ、仏像写真を芸術の域にまで高めたと言われています。 晴暘の孫の飛鳥園・小川光太郎社長は「仏像が持つ本質を一面として表している写真、そのあたりを楽しんでほしい」と話していました。 この展覧会は来年1月26日まで開かれ、12月8日には小川光太郎社長による記念講演会が開かれます。