実家で母が古い電化製品を使い続けています。劣化や火災が心配なのですが「電子レンジ」や「エアコン」は最大で何年くらい使えるものなのでしょうか?
実家に帰るたびに目にする古い電化製品。その家電、実は寿命を迎えて危険な状態かもしれません。寿命を迎えた電化製品が引き起こすリスクを知ることは、大切な家族を守る第一歩となります。 この記事では、電化製品の使用年数の目安や潜むリスク、買い替えのポイントを解説します。 ▼「エアコン」の電気代と、灯油ストーブの「灯油代」は1ヶ月でいくらかかる? それぞれの費用を試算
電子レンジとエアコンの平均的な使用年数は?
電子レンジとエアコンの平均的な寿命は、使用頻度や利用環境によって異なります。電子レンジの場合、一般的に10年程度が目安とされています。 これは、電子レンジの核心部品であるマグネトロンの寿命が約2000時間とされているためです。1日30分使用すると仮定すると、約10年で寿命を迎える計算になります。 一方、エアコンの寿命も10年程度といわれています。ただし、使用頻度や環境によって大きく変わる可能性があります。例えば、海沿いの塩害地域では寿命が短くなる傾向にあり、3年程度で故障するケースもあります。 ただし、これらの年数はあくまで目安であり、メンテナンス状況によっても大きく変わります。適切なお手入れを行えば、より長く使用できる場合もあります。
古い電化製品を使い続けるとどんな危険がある?
古い電化製品を使い続けることには、いくつかのリスクがあります。最も懸念されるのは火災の危険性です。経年劣化により、内部の配線や部品が劣化し、ショートや発火の原因となる可能性があります。 電子レンジの場合、内部の部品が劣化すると、異常発熱や火花が発生する可能性があります。エアコンの場合も電子レンジと同様に、部品の劣化による発火のほか、フィルターの目詰まりや内部の汚れによってカビや菌が繁殖し、健康被害を引き起こす可能性があります。 また、古い電化製品は、最新モデルと比べて安全機能が十分でない点も見逃せません。 例えば、最新の製品には自動停止機能や異常検知機能などが標準装備されていることが多いですが、古いモデルにはこれらの機能が搭載されていないことがあります。そのため、万が一の事故を防ぐ能力が低く、安全性が不十分である可能性があります。