ロビンフッド株、予想下回る収益で急落──JMPアナリストは強気維持
人気の取引プラットフォームを運営するロビンフッド(Robinhood)の株価は10月31日に13%以上下落した。同社の第3四半期決算がウォール街の予想を下回ったことが背景にある。しかし、あるアナリストはこの否定的な反応を無視し、同社株に対する強気な見方を維持している。 ウォール街の銀行大手JPモルガン(JPMorgan)はノートで、ロビンフッドが「口座増加、新規純資産、取引価格、新規ゴールドアカウントサブスクリプション」を含む多くの重要な収益指標で予想を下回ったと指摘。それでも、同社は費用を適切に管理しており、これが同四半期の1株当たり利益(EPS)を支えたと説明した。 JPモルガンは、この四半期を「記録的な純預金増加を伴う2024年上半期の堅調な業績の後の事業の季節的な減速」と見なした。同行はロビンフッド株の目標株価を21ドルから20ドル(約3000円、1ドル150円換算)に引き下げ、アンダーウェイトの格付けを維持した。 JPモルガンは、ロビンフッドが第3四半期に100億ドル(約1兆5000億円)の純預金を報告したと述べた。これは今年の四半期の数値としては最低であり、同行の予想112億ドル(約1兆6800億円)を下回っている。 シティ(Citi)は、ロビンフッドの10月に関する肯定的な見通しにもかかわらず、売上高が予想を下回ることや最近の好調なパフォーマンスから、株価が圧力を受けると予想している。同行はロビンフッド株に対してニュートラルの格付けで目標株価を23ドルとしている。 しかし、ウォール街のブローカーJMPは、ロビンフット株に対して前向きな見方を維持した。ロビンフッドの業績がJMPの予想と一致しており、コンセンサス予想をわずかに下回っただけであることを理由としている。 JMPは、株価の初期の弱さは「反射的な反応」だったとし、ロビンフッドに対する強気な見通しを維持。目標株価を30ドルから33ドルに引き上げた。格付けはマーケットアウトパフォーム(市場平均以上)を維持した。 |翻訳・編集:林理南|画像:Shutterstock|原文:Robinhood's Stock Tumbles After Earnings Miss, While JMP Analyst Remains Bullish
CoinDesk Japan 編集部