折りたたみPCって微妙だな…。「Lenovo ThinkPad X1 Fold 16」レビュー
Lenovo ThinkPad X1 Foldの画面とサウンド:畳んでも広げても音は最高
タブレットとして使う人が一番重視するのは画面ですよね。 Foldのディスプレイは2560×2024の有機ELでピーク輝度600ニト。鮮明で、黒の出方も良好です。VESAの「HDR True Black 600」規格認証済み。サイズは16.3インチあるので、16インチノートより面積は大きくなっています。折り曲げてノートにすると12インチサイズですけどね。 有機ELはなにしろカラーが鮮明です。暗いところで眺めても、質の高いストリーミング視聴が楽しめます。やや照り返しを意識する人もいそうですが(輝度を下げると特に)、日差しを遮って使えばそれほど悪くはありません。日が差しこんでも、折り目に光が反射することはありませんでした。 X1 Foldのサウンドは◎。このサイズでこの音はなかなかのもの。ノートとして使うときには、横に構えても縦に構えても2台のスピーカーから音が出るようになっています。MacBookやDell XPSシリーズと伍するレベルではないし、ほかのノートの上位機種の疑似サラウンドサウンドほどではないにしても、Dolby Atmosのサウンドでデスクスペースは充分満たされます。 残念なのは、せっかくのサウンドなのに、タッチペン(Precision Pen)の着脱部が片側のスピーカーの上なので、ペンを外し忘れると少し音が塞がれちゃうこと。これもデザインに難ありなポイントです。
Lenovo ThinkPad X1 Foldのバッテリー:こんなに小さいのに長もち
X1 Fold一番の強みはバッテリー持ちです。折り畳んで使うほうが当然、電池持ちはよくなります。 最小構成のX1 Foldは45Whrのバッテリーが搭載されています。高いバージョンでは64Whr(レビュー機はこちらのモデル)、ベンチマークテスト中も1回の充電で4~5時間使えました。ベンチマークをやらないで、コンテンツ視聴やこの原稿の執筆だけだと8時間近く連続使用できます。これだけのサイズで、平らな電池という制約があることを考えると、長いほうかと。以上の数値は画面を広げて使ったときのものなので、畳んでノートPCとして使うともっともっといけます。 X1 Foldではあまり余計なアプリは使わないだろうし、それやこれやで「終日持つ」バッテリーというわけです。 充電はスピーディーで、バッテリーが2個入っている64Whrのレビュー機でも、1時間で空っぽ近くから80%充電できました。使ったのは、同梱のこぶし大の65W充電器です。