東京都主催の婚活支援イベントに参加希望者殺到 強みは独身証明書提出などの「安心感」
■東京の合計特殊出生率0・99
都の婚活支援は危機感の表れだ。昭和55年、日本人の平均初婚年齢は男性が27・8歳で、女性は25・2歳だった。それが社会構造の変化などから晩婚化は進み、今年4月に厚生労働省が発表した人口動態統計によると、令和5年の平均初婚年齢は夫が31・1歳、妻は29・7歳に上昇した。
婚外子が比較的少ない日本では、未婚・晩婚化が少子化に直結する。女性が生涯に産む子供の数を表す合計特殊出生率は、5年が1・20と過去最低を更新。東京では、0・99と史上初めて1を割り込み全国最低を記録した。
小池百合子知事は今年3月の定例会見で「少子化の要因の一つとして結婚する人が減っている。婚活に踏み出せない人の背中を押すため、都としてさまざまな活動をしている」と言及した。都の調査では未婚男性の63・9%、未婚女性の73・0%が「結婚したい」と回答。望んで未婚を貫くのは少数派という現実も浮かぶため、都は今後も婚活支援を幅広く続けていく。
都の結婚支援ポータルサイトは、https://www.futari-story.metro.tokyo.lg.jp/
(宇都木渉)