[MOM5010]流通経済大柏FW山野春太(3年)_プレミア王者・大津のウィークは自分のストロング、裏抜けから2試合連続の先制弾
[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ Sponsored by アディダス ジャパン] [1.2 選手権3回戦 流通経済大柏高 2-1 大津高 フクアリ] 【写真】「イケメン揃い」「遺伝子を感じる」長友佑都の妻・平愛梨さんが家族写真を公開 「あたっている」と流通経済大柏高(千葉)の榎本雅大監督が評するFW山野春太(3年)が、2試合連続でチームに先制点をもたらした。 プレミアリーグWEST、ファイナルを制した大津高(熊本)をシュートゼロに抑えて試合を進めていた前半36分、右SBのDF富樫龍暉(3年)が大津最終ラインの背後に長いボールを入れる。DF五嶋夏生(3年)の背後をとった山野は、「ファーストタッチでシュートは決まると思っている」という自身の信念に基づいてファーストタッチをうまくコントロールしてPAに進入、GKとの1対1を制してゴールネットを揺らした。 大津に対しては、自分の強みが出る。山野は大津の映像を見て、確信があった。「(大津のDFは)高さがあるので、下のボールと空中戦のボールは強い。自分の得意な背後は映像で見た限り弱い印象を持ったので、そこはずっと狙っていこうと思っていました」。自身の武器を活かした裏抜けで、大津ゴールを陥れた。 背番号9の活躍はゴールだけにとどらまない。後半14分に大津に同点弾を許すも、それから14分後に流経大柏が勝ち越し弾を奪う。最終ラインのDF奈須琉世(3年)がFW粕谷悠(3年)につけようとしたボールは大津DFにカットされるが、高く浮いたボールを山野がヘディングで大津最終ラインの裏へ落とす。粕谷は大津DFに競り勝ってシュートに持ち込むと、右足でゴールに流し入れた。 2回戦で5得点を奪いながらもゴールがなかった粕谷に得点が生まれ、先発2トップが揃ってゴール。「チームとしてもFWが点数取るってことはすごくいいこと」。指揮官は表情をゆるませた。 中学年代は東京のtfaジュニアユースでプレーしていた山野は、小学生のときにDF関川郁万(現鹿島)らを擁し、2年連続で選手権決勝進出を果たした“強い流経”に憧れて、赤いユニフォームに袖を通した。3年ぶりの出場となる今大会は、山野の代にとって“最初で最後の選手権”となる。「日本一に向けて一つずつ勝ち進めるだけです」。関川ら先輩たちが成し遂げられなかった選手権制覇へ、流経大柏のストライカーはゴールを重ねていく。