【時系列でわかる⑫】ハマス側、エジプト提案の“終結計画”拒否~ロイター通信(16日~25日)
■12月23日 イスラエル・ネタニヤフ首相「目標を達成するまで戦闘を続ける」 バイデン大統領と電話会談
パレスチナ自治区ガザ地区での戦闘をめぐり、アメリカのバイデン大統領は23日、イスラエルのネタニヤフ首相と電話で会談しました。ネタニヤフ首相は改めて「目標を達成するまで戦闘を続ける」と明言したということです。 ガザ地区南部のハンユニスの病院では23日もイスラエル軍による空爆で負傷した住民などが次々と運び込まれました。 パレスチナ側はこの24時間で少なくとも201人が死亡し、368人が負傷したと主張しています。人道支援を拡大するための国連安保理決議が採択されたものの事態が改善する兆しはみえていません。 また、イスラム組織ハマスは声明で、イスラエル軍の空爆により人質5人を担当していたグループとの連絡が途絶え、人質は死亡したとみられると明らかにしました。 こうした中、アメリカのバイデン大統領とイスラエルのネタニヤフ首相が23日、電話で会談し、戦闘をめぐる今後の展開などを話し合いました。 イスラエル政府によりますと、会談でネタニヤフ首相は、イスラム組織ハマスの壊滅などの目標が達成されるまで、戦闘を続けると改めて明言したということです。 一方、バイデン大統領は会談後「戦闘停止は求めなかった」と明らかにしました。
■12月24日 イスラエル首相「戦闘を続ける以外に選択肢はない」 軍が新たに兵士9人死亡と発表
イスラエル軍は24日、パレスチナ自治区ガザ地区の戦闘で、新たに9人の兵士が死亡したと発表しました。ネタニヤフ首相は、「この戦争は我々に大きな代償を強いている」と述べた上で、戦闘の継続を強調しました。 イスラエル軍は24日、ガザ地区の戦闘で新たにイスラエル兵9人が死亡したと発表しました。この週末だけで、10人以上のイスラエル兵が死亡しています。 AP通信によりますと、これを受けてイスラエルのネタニヤフ首相は、「この戦争は我々に非常に大きな代償を強いている」と述べました。 ただ、その上で、「戦闘を続ける以外に選択肢はない」と、戦闘の継続を強調したということです。 イスラエルメディアは、10月下旬にガザ地区で地上作戦が始まってからのイスラエル兵の死者は、153人にのぼるとしています。 一方、ガザ地区の保健当局は24日、この24時間で少なくとも166人のパレスチナ人が死亡したと発表しました。 地上作戦の軸足がガザ地区南部に移され、双方の犠牲も増え続けています。