「肉体のピークは80代だった」226kmを走破する「世界一超人の91歳」その驚く肉体を見よ! 超健康な身体を作る「食事メニュー」も公開
最近凝っているのは、医師に勧められた鯖缶だという。缶汁ごと鍋に入れて出汁がわりに使っている。 ■「無理はしていない」 朝食は、この“食べる”スープに加えて、蜂蜜とブルーベリージャムをたっぷり塗ったライ麦パン、豆乳も並ぶ。アイアンマンレースに出場したツール・ド・フランスのサイクリストがレース前に大量に蜂蜜を摂取すると知り、バターをやめて蜂蜜にした。 この朝食を作って食べるだけで2時間かかる。 「これがいいよ、あれもいいよと聞くたびに具材が増えていくので、ものすごい量になるんです。自分で作っておきながら、見ただけでうんざりする。しかも僕は昔から朝が弱くてなかなか起きられない。だからとにかく朝は恐怖なんです(笑)」
昼食は外でトレーニングする合間にコンビニなどで食べるが、疲労回復に効くビタミンB1が豊富な豚肉の弁当を選ぶなど気を使っている。これもクラブ仲間の女性が豚肉たっぷりの弁当を作ってくるので、「それなら僕も」と、取り入れた。 そして、夕食。玄米ご飯を茶碗2杯にキムチ納豆、生卵、DHAが豊富なめざしなどの青魚。味噌汁も具材たっぷり。豆腐、麩、エビ、貝類、ワカメ、そして旬の野菜に山芋をすりおろして加える。
20年以上続けているこの食事のおかげで、練習の疲れもそれほど残らず、体力も維持できている。質のいい睡眠を8時間たっぷりとり、寝起きはやや悪いが寝つきはいい。この食事が自分にとってベストだという実感がある。 91歳という年齢を考えたら食べすぎだという指摘も受けるが、「無理はしていない。食べられちゃうから食べているんです」と意に留めない。 【写真】「これが91歳……?」稲田さんの驚異の肉体と、20年間食べ続けてきた“健康すぎる食事”を見る(11枚)
■何歳でも「今さらもう遅い」なんてない 80代前半が絶好調だったという常人離れしたパワーを持ち、生活のすべてがトライアスロンのためと断言する稲田さん。だがその一方で、「90代に入り、やはり筋肉の落ち方も激しくなってきた」と老いに向かう体の変化も意識している。 しかし、「だから日常の些細な行動でも、常に筋肉に意味がある動きにしようと心がけています。老い先短いから、ムダな時間やコトなんて1つもないんだ」と常に前向きだ。