「肉体のピークは80代だった」226kmを走破する「世界一超人の91歳」その驚く肉体を見よ! 超健康な身体を作る「食事メニュー」も公開
包丁を使うときは指先の運動。歩くときはちょっと早足にしたり、ドスンドスンと足裏をたたきつけて、骨に刺激を与えたりする。筋トレ感覚で利き手ではない手も使ってみる。スーパーの買い物では、毎回荷物の持ち方を変えてみる。 「筋肉を鍛えるというよりも、使っていない筋肉に刺激を与えて目覚めさせるという感覚です。持ち主が使わないと寝てしまう筋肉の“目”を覚まさせる。70歳でも80歳でも、意識して刺激を与えれば寝ていた筋肉も目覚めるんですよ」
稲田さんの人生で、「今さらもう遅い」なんていう考えは1度も持ったことがない。いつだってスタートを切れるし、遅いなんていうことはないと思っている。 「やりたいことがあれば、そこが新しい人生の出発点。やってみると必ず何かしらの進化を自分にもたらしてくれるんです。何歳だろうとね。僕みたいなじいさまでも、やってみたら世界チャンピオンになっちゃったりするわけですから(笑)」 昨年、稲田さんは海外遠征のためパスポートを更新した。もちろん、有効期限は10年のものだ。
桜井 美貴子 :ライター・編集者