「引きずってるようじゃダメ」なぜ板倉滉はアジア杯から帰還後、100%でなくても即先発に復帰できたのか。「メンタル面などケアをしてた」【現地発コラム】
指揮官は「コウは間違いなく高いクオリティを持った選手」
ゲラルド・セオアネ監督はそんな板倉に対してこんな風にコメントしている。 「コウに関しては負傷離脱とアジアカップ後ということもあり、まだブンデスリーガで完全にフィットするまでに時間が必要だというのを感じている。彼は間違いなく高いクオリティを持った選手だ。インテリジェンスが高く次の展開を読むことができるし、様々なポジションでプレーできる。ただ100%の状態ではまだない。もっとできる」 この「100%の状態ではない。だから起用しない」ではなく、「だから起用して、復調してほしい」というところに、セオアネ監督の思いが感じられる。板倉も監督からのサポートに言及していた。 「監督はすごく気にしながらアジアカップのチェックもしてくれてたんで。メンタル面だったり、いろんな面でケアをしてくれました」 アジアカップから復帰後すぐのダルムシュタット戦でスタメン復帰。クラブでのスタメンは実に10月6日の第7節マインツ戦以来。長く負傷でチームを離脱し、怪我から復帰した後、リーグで出場することなく、アジアカップへと旅たち、そこから戻った後、スタメンで起用というのは当たり前のことではない。リスクもある。 「リーグ戦でスタメンで使ってもらったんで。そこ(アジア杯)で引きずってるようじゃダメだなと思いながらやってました」 男気には男気で応える。チームはまだ残留争いから抜け出したわけではない。監督からの信頼にこたえるためにも、板倉はチームを勝利に導く存在へとなっていく。 取材・文●中野吉之伴
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