小町塚経塚(伊勢)の「瓦経」を解説 斎宮博物館ミニ展示 三重・明和
学芸員目指す5大学6人が企画
三重県多気郡明和町竹川の斎宮歴史博物館は現在、博物館学芸員を目指す学生たちが企画したミニ展示「逸品」(第2回)として、「埋められたお経~小町塚経塚(こまちづかきょうづか)からの出土品~」を開いている。12月20日までで、観覧無料。 同館では、収蔵品の中から、背景に奥深い物語を持つ資料をえりすぐった「逸品」を展示するミニ展示を定期的に開いている。今回は、今年8月末に同館で博物館実習を行った5大学の学生6人が、実習の仕上げとして行った展示資料を紹介する。 展示は、伊勢市にある小町塚経塚から出土した「瓦経」のレプリカを素材に企画。瓦経は瓦を一枚の紙に見立て、両面に経典を刻んだもので、極楽浄土への願いが託されたとされる。 学生たちは「展示を通して、瓦経とはどのようなものなのか、どんな目的で地中に埋められたのかを知るきっかけになれば」とし、瓦経や経塚、小町塚経塚などの解説パネルを作成した。 同館は「学芸員を目指す学生たちが協力し合って一つのテーマに取り組みました。学生たちにとって初めての展示。取り組みの成果を見ていただければ」と話している。 開館は午前9時半から午後5時(入館は同4時半)まで。月曜(祝日の場合は翌日)休館。常設展や特別展の観覧には別途、観覧料が必要。