中日ドラフト4位・石伊雄太、母校で入団報告会 開幕1軍と正捕手奪取を宣言、ドラゴンズ史上初となる捕手の新人王へ
中日のドラフト4位・石伊雄太捕手(24)=日本生命=が19日、母校の近大高専(三重県名張市)で入団報告会を行った。野球部の後輩たちの前で開幕1軍と正捕手奪取を宣言。実現できれば、ドラゴンズ史上初となる捕手の新人王も見えてくる。 緊張した表情で言葉を待つ野球部の後輩たちを前に、プロ入りを果たした憧れの先輩として、石伊はしっかりとした口調でメッセージを送った。「僕も1年目から開幕1軍、そして正捕手を目指して頑張る。野球部の皆さんも高専初の甲子園出場を目指して頑張ってほしい」 石伊は大学、社会人を経由してのプロ入り。「即戦力でやらないといけないと思っています」と語るからこそ、掲げる目標も高い。開幕1軍、そしてレギュラー奪取だ。これがいかに難しいことかは歴史が証明する。2リーグ制以降、捕手で新人王を獲得したのはセ・パともに1人ずつ。1969年の田淵幸一(阪神)と1984年の藤田浩雅(阪急)。活躍できたルーキー捕手がいかに少ないかを示している。 「新人王とかタイトルというのは意識していませんでした。でも上を目指すことは大事。そういうところも狙っていければと思います」。石伊は遠投115メートル、二塁送球が1・9秒を切る強肩とインサイドワークが持ち味で、社会人ナンバーワンの呼び声も高い。歴史の扉をこじ開ける可能性は十分にある。
中日スポーツ