【こどもを守る】身長150cmまではチャイルドシート忘れずに 取り着け時に危険な“緩み”を防ぐコツ
チャイルドシートへの関心、祖父母にも
福岡市での事故を境に、名古屋市内のベビー用品を取り扱う店舗では、変化が起きているといいます。 「8月末から9月末にかけて、チャイルドシート全体の売り上げは約1.5倍で、背もたれが高いハイバックタイプのジュニアシートは約3倍になっいる」(西松屋 名古屋茶屋店 岡田智行店長) チャイルドシートなどへの関心が高まり、問い合わせや売り上げが急増。特に児童のいる家庭からの購入が増えたといいます。 さらに、こんな年齢層からも問い合わせがーー。 「最近は祖父母が、孫を月に1~2回乗せる機会があるからと買ってもらうことも増えていて、より意識が高まっているのではないかと思う」(岡田店長)
全体の3割「正しく使用できていない」
子どもを守る意識が高まり、注目を集めているチャイルドシートですが、正しい使い方をしないとその効果が発揮されません。 チャイルドシートのベルトが緩んだ状態で時速40キロで衝突すると、衝撃を吸収しきれず、人形は吹き飛ばされてしまいました。 「適正使用車と不適正使用車での死亡・重症率の違いがあって、約8.2倍上がってしまう危険がある」(JAF愛知支部 古閑さん) JAFの調査によると、全体の約3割の人が正しく使用できていないといいます。正しく装着するコツはーー。 「クリップでシートベルトを固定して、戻らないようにする。これで楽にシートベルトをバックルに入れることができる」(古閑さん)
チャイルドシートを固定するポイント
取り付けミスで一番危険なのは、チャイルドシートの緩み。しっかりと固定するポイントはーー。 「片足をのせて体重をかける。体重をかけることによって、座席のクッションの沈みをとる。体重をのせたら思い切りシートベルトを引っ張って、より固定していく」(古閑さん) ゆるみはもちろん、ベルトにねじれなどがないか確認することも重要です。 「事故が起きてしまった場合、正しく固定ができていないので前の運転席や助手席にぶつかってしまって思わぬけがをしたり、最悪死亡の可能性もあったりする。大人がしっかりと子どもを守らないといけないという意識で正しく使っていただきたい」(古閑さん)