イスラエル軍、シリア各地を空爆 化学兵器標的と外相認める
【エルサレム共同】イスラエルメディアは8日、イスラエル軍が首都ダマスカスを含むシリア各地を空爆したと報じた。化学兵器の製造が疑われる研究所や武器庫などが標的だったという。イスラエルのサール外相は9日、記者会見で空爆を認め「残存する化学兵器や長距離ミサイルが過激派に渡らないよう攻撃した」と説明した。 米紙ニューヨーク・タイムズは8日、イスラエル軍が占領地ゴラン高原の非武装地帯を越えてシリア側に進軍し、ヘルモン山の山頂や周辺を制圧したと報じた。イスラエル軍のシリアでの展開は1973年の第4次中東戦争以来という。ロイター通信によると、サール氏は会見で「限定的で一時的」な動きだと主張した。