ドジャースの前田健太が新人王を逃す! 受賞は同僚シーガー
全米野球記者協会( BBWAA)に所属している記者が投票で選ぶメジャーリーグの2017年度の新人王が現地時間14日(日本時間15日)に発表され、ナ・リーグの新人王にはドジャースのコーリー・シーガー内野手(22)が選ばれ、最終候補の3人に残っていた同じくドジャースの前田健太(28)は惜しくも落選となった。野茂英雄(1995年、ドジャース)、 佐々木主浩(2000年、マリナーズ)、イチロー(2001年、マリナーズ)以来、日本人として15年ぶり4人目の快挙はならなかった。 シーガーは150ポイントの満票で、2位には42ポイントのナショナルズのトレイ・ターナー外野手(23)、前田は37ポイントで3位だった。 前田は今季32試合に登板、175回3分の2を投げ、チーム最多となる16勝11敗、防御率3.48の成績を残した。故障者が続出したチームのローテーションを守りきり、ポストシーズン進出の原動力となった。肩への不安から契約をインセンティブ重視型にされるなどしてメジャー1年目を迎えたが、メジャーの野球に開幕から対応。確かな制球力とスライダーを武器に安定したピッチングを続けて、奪三振もリーグ12位の179、被打率も.229という素晴らしい数字をマークしていた。 だが同僚のシーガーは、チームのショートストップとして、157試合に出場し、打率.308、26本塁打、72打点、105得点、リーグ2位となる193安打の好成績を残した。その攻守にわたる活躍に対して発表前から全米メディアの間ではシーガーが本命視されていた。シーガーはMVPの候補にも入っていて2001年のイチロー以来、史上3人目の新人王とMVPのW受賞を果たすかにも注目が集まっている。 もう一人の新人王候補だったナショナルズのトレイ・ターナー外野手(23)も、6月にメジャー昇格すると、内、外野で起用され73試合に出場、打率.342、13本塁打、33盗塁をマークしたが、試合数の少なさがネックとなった。 またア・リーグの新人王には、26試合に登板、11勝7敗、防御率3.06の成績を残したタイガースのマイケル・フルマー投手(23)が選ばれた。