築10年でローン残高「2000万円」だけど、遠方への「転勤」を命じられた! 住まない間は人に貸して「家賃収入」を得たいけど、一括返済が必要に!? 注意点を解説
憧れのマイホームを購入するときには住宅ローンを活用する人が多いですが、勤めている会社によっては購入してから遠方への転勤を命じられるかもしれません。築10年でまだ住宅ローン残高がある場合、人に貸して家賃収入を得ようと考える人もいるでしょう。 しかし、住宅ローンを返済中に、黙って人に貸すと大きなトラブルや問題につながる可能性があります。本記事では住宅ローン残高がありながら銀行に黙って人に貸したときに、どのような問題があるかを解説します。 ▼住宅ローンは「繰上げ返済」すべき? メリットについて解説
住宅ローンの残高や築年数に関係なく銀行への相談が必要
転勤によって継続的に住み続けられない場合、住宅ローン残高や築年数に関係なく銀行への相談が必要です。 住宅ローンは基本的に契約者や契約者の家族が住むことが前提のため、住み続けられないなら条件を満たしていないことになるからです。もしも、条件を満たしていないなら、残っている住宅ローンの全額返済が求められる可能性があります。 その場合、10年など築年数が浅い物件となると、繰上返済で住宅ローン残高を全て返済するのは難しいことが多いのではないでしょうか。そのため、現実的な方向性としては、転勤している期間だけ誰かに貸す、マイホームを売却して住宅ローン返済に充てるなどが挙げられます。 三井住友銀行の住宅ローンでは、融資対象物件から転居する事情ができたときには、銀行への申出・相談が必要と定められています。転勤期間中の一時的な賃貸の場合は銀行からの承諾を得て、指定するほかのローンへの変更や金利の変更などが必要になるかもしれません。 また、転勤によって戻ってこられる見込みがない場合では、現在利用中の住宅ローンの全額返済が求められるケースもあります。一般的に転居を伴う転勤は、契約者本人の裁量でどうにかなる部分ではないため、できるだけ早いタイミングで銀行に相談しましょう。 マイホームを購入してから数年後に転勤が命じられたり、返済間近で転勤が命じられたりと、状況は人によってさまざまといえます。しかし、住宅ローンが残っているなら、築年数に関係なく相談が必要だということは押さえておきましょう。