「子どもはまだ?」と聞かれたら…どう答えるのが正解?対応と傷つかない方法を臨床心理士が解説
『子どもはまだ?』と聞かれた時の対処法~セルフケア編~
相手に自分の気持ちを伝えることも大切ですが、そうはいっても、言われたことによって気持ちが傷つき、立ち直れないということもありますよね。コミュニケーションの工夫と共に、ストレスを感じたり、傷ついた心のケアも大切にしていきましょう。 (1)自分自身の感情を理解する 「子どもはまだ?」という質問に対して、自分の中にどのような感情が湧き上がってきたのかを観察してみましょう。例えば、イライラしたとしても、背景には不安や悲しみ、自責感など、さまざまな感情が考えられます。『〇〇って言われて悲しかったんだよね』など、自分の中に起きた感情を否定せずに受け入れることで、気持ちが楽になることがあります。 (2)マインドフルネスやヨガでリラックス状態を作る ストレスを感じた時に、ヨガやマインドフルネスを実践するのはオススメです。深呼吸が習慣になると、感情が昂るのを抑えることに役立ちます。また、ヨガやマインドフルネスを日常的に行うことで、『今ここに安定している自分』の感覚を知ることができ、心に揺らぎを感じたとしても、またおだやかな状態に戻ってくることができます。 (3)ジャーナリングしてみる 誰かに話すのが難しい時は、ジャーナリングをして、自分の感情を言葉にするのもオススメです。どんなことに気持ちが動いたのかなどを書き出していくことで、気持ちがスッキリしたり、あるいは考えや行動などが整理できて、今後自分がどうしていきたいのかを整理するのにも役立ちます。 (4)専門家からサポートを受ける お子さんのことはデリケートな話題だからこそ、話す人を選ぶこともあると思います。家族やお友だちなど、身近な人に話せるようであれば良いのですが、もし難しい場合は、公認心理師や臨床心理士など、心の専門家に相談することもひとつ。その時の出来事を専門家と共有して共感を得たり、メンタル面のケアを行うことで、気持ちが楽になることもあるかもしれません。
自分に合う対処法を見つけていこう
多くの人にとってセンシティブなことである、子どもにまつわる質問。だからこそ、聞く側も『聞いたらどう思うかな?』という配慮を持ったり、聞いてしまったとしても、相手の気持ちに寄り添って今後の対応を考えていけると良いと思います。 しかし、さまざまな価値観の人がいるので、子どものことを聞かれる状況を全く避けるというのは難しいことも。そんな時に、自分の気持ちを理解し必要なケアを行うことや、相手に伝わりやすいコミュニケーションを知っておくことで、この状況に対するストレスを軽減することができると思います。Oさんにとって自分に合う方法を見つけて対処できることを陰ながら応援しています。