エネルギーインフラを自ら壊す日本政府 中国が狙う〝アキレス腱〟も 愚かな脱炭素政策のせいで「化石燃料」はボロボロだ
化石燃料インフラには、平時から万全の投資を行い、少々攻撃されても十分に持ちこたえることが出来るようにすべきだ。愚かな「脱炭素」政策をやめ、化石燃料をエネルギー供給の主力と正しく位置付け、投資を推進すべきだ。
■杉山大志(すぎやま・たいし) キヤノングローバル戦略研究所研究主幹。1969年、北海道生まれ。東京大学理学部物理学科卒、同大学院物理工学修士。電力中央研究所、国際応用システム解析研究所などを経て現職。IPCC(気候変動に関する政府間パネル)、産業構造審議会、省エネルギー基準部会、NEDO技術委員などのメンバーを務める。産経新聞「正論」欄執筆メンバー。著書・共著に『「脱炭素」は嘘だらけ』(産経新聞出版)、『亡国のエコ』(ワニブックス)、『SDGsエコバブルの終焉』(宝島社新書)など。