ゆとり先生の教育提言(2) 臨時休校、高校生はどう過ごす? どう過ごせる?
高校生の探求心×学校外の先生
高校生の探求的な学びの効果も大きく、(1)商品のラインナップ(2)ディスプレイ方法(3)お客さん目線の動線の工夫(4)PR方法(5)在庫管理作業――、どれをとっても実社会に出たときに即役に立つことばかり。
教科書通りに動くのではなく、実際に動いていく中、軌道修正を繰り返しながら店舗運営する。高校生のアイデアを後押しする、周囲の大人の存在も重要です。自社店舗がコロナの影響で休業する中、高校生のアイデアに共感し、駄菓子を無償提供してくださった日本一のだがし売り場の皆様、急な取り組みにも関わらず取材してくださったメディアの皆様、そして高校生のアクション(行動)を笑顔で見守ってくださった商店街の皆様、多くの地域の大人が「学校外の先生」です。
「オフライン」でも学べる
今回のコロナ休校、その支援にはオンラインの有用性が脚光を浴びましたが、ネットだけではないオフラインの企画でもおもしろい学びの場が提供できることを実感しました。(感染予防対策を十分にとった上での活動ですが) 多くの生徒にとって、高校生活の時間の大部分は授業と部活という学校の強制力を持った活動に費やされます。今回は、その指示系統が弱まった途端、生徒らがカラオケやスマホゲームに走るの、という現状を目の当たりにしました。 動けない学校を補完する意味でのオンラインは確かに素晴らしいですし、今回のような緊急時に大きな力を発揮します。しかし、すべて人がオンラインシステムを急に使いこなせるようにはなりません。オンラインの可能性に目を向けつつ、オフラインで何かできないか、学校が動けないなら地域の大人が支えることができないか、そのようなことを考え、動き続けた3月上旬でした。