カロッツェリアのカスタムフィットスピーカーが7年ぶりのモデルチェンジ!トゥイーターやパワーアンプと合わせてクルマを最高の音楽空間に!!
パイオニアは車載用のカスタムフィットスピーカーを7年ぶりにモデルチェンジ。フラッグシップのフラッグシップモデル「Vシリーズ」1機種、ハイグレードモデル「Cシリーズ」5機種と、チューンアップトゥイーターの単体モデル3機種を発売。同じく新発売となる「100×4W・ブリッジャブルパワーアンプ」「高音質インナーバッフル スタンダードパッケージ」と合わせて車内を最高の音楽空間にかえる。さらに車種専用「トゥイーター取付キット」にはホンダN-BOX用とスズキ・スイフト用を追加設定した。 PHOTO:MotorFan.jp/パイオニア60年の歴史を紡ぐパイオニアの音作り 【画像】7年ぶりにモデルチェンジしたカロッツェリアのカスタムフィットスピーカー。。 パイオニアは創業者である松本望が生まれて初めて聴いたダイナミック・スピーカーの音に感動したことが原点。この感動をより多くの人に届けるため、松本は1973年にダイナミック・スピーカーA-8を開発。1938年に福音商会電機製作所を設立。1961年に商号をパイオニアとした。 そのパイオニアの大元たるサウンド事業部は山形県天童市に設立されたスピーカー専門工場から始まる東北パイオニアが1966年の誕生以来50年以上、サウンドのプロ集団としてパイオニアの"音作り"を一手に担っている。 パイオニアのサウンドコンセプトは「音楽をありのまま表現する」ことにある。信号の変化に忠実であることはもちろん、広帯域への対応、不要振動の排除、低音域から可聴帯域を超える高音域まで質感高く再生する。さらに楽曲に込められた緻密なニュアンスまでも忠実に再生。 制限の多い車室内において、音楽性豊なサウンドで重要性が高い中音域を指向性に優れたトゥイーターから再生する「Open&Smooth」コンセプトにより、車室内を臨場感豊な視聴空間とする高音質を実現している。 カスタムフィットスピーカー「Vシリーズ」「Cシリーズ」 7年ぶりのモデルチェンジとなった新型のカスタムフィットスピーカーは、ハイレゾ音源の再生に対応し、臨場感のあるサウンドを実現している。ウーファーの振動板径の大型化とフレームの深型化により、原音に忠実でありながら情報量豊かで開放的な音楽再生を実現し、車での幅広い音楽体験を提供する。 ■カスタムフィットスピーカーとは? 様々なクルマに対して、クルマ側を加工することなく取り付けができるスピーカーで、取付キットや車種専用キットを用意している。変換コネクターを付属しいてる商品もあり、手軽に取り付けることができる。 忠実な原音再生に加えて新たに“Open&Smooth”コンセプトを採用し、力強く豊かな低域と高密度で臨場感のある中高域でリアルな音場再生を実現するハイエンドモデルの「Vシリーズ」と、“Open&Smooth”コンセプトを踏襲しつつ躍動感のある低域により、臨場感のある音楽再生を実現した「Cシリーズ」をラインナップ。「Cシリーズ」はセパレートスピーカータイプ3機種とコアキシャルスピーカータイプ2機種の5機種を用意している。加えて、チューンアップトゥイーターの単体モデルも3機種発売する。 ■Vシリーズ 17cmセパレート2ウェイスピーカー「TS-V174S」 ・豊かで力強い低域と高密度で臨場感のある中高域でリアルな音場再生を実現 ウーファー部の振動板の有効振動径を大型化(従来比103%)し、剛性を高めて深型化した「トラスバスケットフレーム」を採用するとともに、新開発の磁気回路で有効振幅量を従来比150%まで拡大することで、メリハリのある豊かな中低域再生を実現。トゥイーター部には、高いヤング率と内部損失を併せ持つ広指向特性の「チタン製バランスドドームダイアフラム」を採用し、豊かな音場と伸びやかで美しい高音再生を実現した。 ・フラッグシップモデルならではの高品位なデザイン ウーファーのフレーム最外周にローズゴールドカラーのダイヤカットを採用するとともに、トゥイーターにローズゴールドカラーのパールを含有した質感のあるマットブラック塗装を採用することで、高品位なデザインに仕上げられている。 ・チャンネルセパレーションを向上する専用設計「セパレート型クロスオーバーネットワーク」 トゥイーターとウーファーのネットワーク回路を分離することで、干渉ノイズを排除し、透明感と質感のある高音質再生を実現します。それぞれのネットワークを小型化しており、コンソール内やドアの中などへの取付けが可能。 ・トゥイーターに音場の微調整が可能な「ボールジョイント機構」を採用 トゥイーターを取り付けた後に、上下25度、左右22度の範囲でスピーカーの向きを調整可能。 ■Cシリーズ 17cmセパレート2ウェイスピーカー「TS-C1740S」/「TS-C1746S」 16cmセパレート2ウェイスピーカー「TS-C1640S」 17cmコアキシャル2ウェイスピーカー「TS-C1740」 16cmコアキシャル2ウェイスピーカー「TS-C1640」 ・躍動感のある低域により、臨場感のある音楽再生を実現 ウーファー部に、2層構造の「アラミドファイバーコーン」や剛性を高めて深型化した「トラスバスケットフレーム」を採用することで、メリハリのある中低域再生を実現。さらに「TS-C1740S/-C1746S/-C1740」は、振動板の有効振動径を大型化(従来比102%)することで、豊かで伸びのある低域再生を実現している。トゥイーター部には、軽量・高剛性で超高域再生を実現する「アルミニウム合金製バランスドドームダイアフラム」や、磁気回路から伝わった振動板の動きをより正確に制御する「ポリウレタンコートエッジ」を採用した。 ・低クロスオーバーを実現する専用設計「クロスオーバーネットワーク」 「TS-C1740S」「TS-C1640S」は高品位音響パーツを使用し、低クロスオーバーを実現する「クロスオーバーネットワーク」を採用。 「TS-C1746S」では低クロスオーバー化と取付性を考慮した「インライン クロスオーバーネットワーク」を採用したほか、トゥイーター/ウーファーのネットワークを別体にすることでバイアンプ接続も可能になっている。 そのほかにも、トゥイーターにマットブラック塗装を施し、ゴールドカラーのリングを採用した華やかなデザイン。取り付けた後に、向きを調整できる「ロータリー機構」を採用。純正装着位置へのトレードイン取付が可能なブラケットや車種専用変換コード、ウーファー接続用の変換コネクタとアダプターなどを同梱する。 チューンアップトゥイーター チューンアップトゥイーターは3.6cmチタン製バランスドドームトゥイーターの「TS-T940」。2.9cmアルミニウム合金製 バランスドドームトゥイーター「TS-T740」。 4.0cmアルミニウム合金製バランスドドームトゥイーター「TS-T746」を発売。 緻密な音の描写と臨場感を実現し、ハイレゾ音源の再生にも対応するのはもちろん、「TS-T940」「TS-T740」は取付け後でも、車室内の形状や取付位置に合わせて最適な向きに角度調整が可能になっている。取付性を考慮した専用「クロスオーバーネットワーク」を同梱している。 さらなる高音質再生を実現する新型パワーアンプも発売 スピーカーだけでなく、パワーアンプも新製品を発売。カロッツェリア・パワーアンプ「GM-D2400」はハイレゾ音源再生への対応はもちろん小型・省電力設計で手軽に高音質化が可能な優れもの。 ・小型・省電力設計で、パワフルかつ明瞭感のある空間描写を実現するハイレゾ音源再生対応モデル ハイスピードなパワー素子「MOS FET」を採用した高効率なハイパワーClass Dアンプの搭載により、コンパクトサイズでありながら100 W×4 chを実現。高性能なオペアンプと直列抵抗成分(ESR)が小さい電解コンデンサーの採用により、S/N比を向上させるとともにダイナミックレンジを拡大し、車室内での明瞭な音像定位と広帯域にわたるクリアな音色を実現した。また、電源コードに高品位なOFCケーブルを採用し、信号の伝送ロスや歪みを低減している。 ・コンソール内へ設置可能なコンパクトサイズで、取付け用のケーブルと金具を同梱 取り付けやすいコンパクトサイズで、カーナビやカーオーディオ裏からの電源供給にも対応しており、コンソール内や座席の下へ簡単に取り付けることができる。また、取付けに必要なケーブル類(電源・スピーカー入出力ケーブル)も同梱する。 ・純正カーオーディオなど幅広いオーディオシステムとの接続・調整が可能 RCA入力に加え、スピーカーライン入力も装備。RCA出力を持たないカーナビや純正を含む幅広いオーディオシステムと接続できます。また、緻密な調整が可能なフロント/リア独立ゲインコントロールで、各スピーカーのバランスを適正に調整することが可能だ。 また、天面に金属素材を活かしたダイヤカットのラインをあしらい、ヒートシンクの表面にはローズゴールドカラーのパールを含有したマットブラック塗装を採用することで、ハイレゾ対応であるプレミアム感を演出する高い質感に仕上がっている。 スピーカー本来の能力を最大限に引き出す 「インナーバッフル スタンダードパッケージ」も発売 これらのスピーカーやパワーアンプの性能を最大限に発揮させるインナーバッフルも新製品を追加。パイオニアが長年培ってきたカースピーカー開発の経験と科学的な検証を基に、音質劣化の原因を徹底的に取り除く音響パーツ「サウンドエンジニア」のラインアップとして発売。2つのパーツを取り付けるだけで、誰でも簡単に車室内の音響環境を向上することが可能だ。 ・「高剛性MDF」と「高性能制振塗料」の採用により、カースピーカー本来の性能を最大化 密度や硬度が安定している「高剛性MDF」と不要な共振を抑える「高性能制振塗料」を組み合わせることにより、カースピーカーの低域におけるレスポンスが向上し、スピード感あふれるサウンドを実現。また、ドアと接するインナーバッフル底面部分にクッション素材を貼り付けることで、ドア内側鉄板との密着性を高め、音の歪みや共振を排除する。 ・低密度発泡「遮音クッション」により、中低域のクリアな再生を実現 同梱される「遮音クッション」により、カースピーカー背面からの逆位相を遮へいして、特性の乱れを大幅に改善することで、中低域のクリアな再生を実現する。 まるで純正のようなフィッティングの「トゥイーター取付キット」に ホンダN-BOX用とスズキ・スイフト用を新たに追加 パイオニアはトゥイーターをまるで純正装着のようにセッティングできる車種専用取付キットをラインナップしている。2019年の発売以来、ジムニーやRAV4、ハリアー、ハイエース、カローラクロス、ノア/ボクシー、デリカD:5、デリカミニと確実に対応車種を増やしてきた。 今回は販売台数ナンバーワンのN-BOXと、幅広い層に人気のあるコンパクトカーであるスイフト用を追加する。 デモカーで体感するカロッツェリアの音の"パワー" 今回の製品スピーカーは7年ぶりのモデルチェンジということもありパイオニアがかなり力を入れていることは、様々な仕様で9台も用意されたデモカーでの視聴体験を実施したことからも感じられた。さらに、そのデモカーの"音作り"を担当したエンジニアが自身の愛車まで持ち込んでいたのは驚きだ。 ■ミラジーノ ヘッドユニットはカロッツェリアの2DIN、ドア内スピーカーも当然カロッツェリアに交換済み。特に目立つのが左右Aピラーにセットされたトゥイーター。後付け感はあるものの収まりは良く、スエード調のロゴ入りピラーカバーと相まって仕上がりは上々。ウッド加飾やタンレザー調のシートといい、軽自動車とは思えぬインテリアだ。 もちろん、サウンドはさすがパイオニアのエンジニアが手塩にかけただけあり、とても力強い音を響かせている。騒音や振動では不利な軽自動車だけに走行時にどうなるかまではわからないが、少なくとも停止時では最新の普通車の純正オーディオよりも高音質なサウンドだと感じされた。 ■RAV4 RAV4にはメインユニットに最新モデルのサイバーナビ「AVIC-CQ912IV-DC」を装着。フロントスピーカーはVシリーズ「TS-V174S」にインナーバッフル「UD-K611」を組み合わせる。さらにアンプとして既存モデルの「PRS-D800」を2機装着している最上級のサウンドデモカーだ。 史上最高の音響性能を誇る最新のサイバーナビ「AVIC-CQ912IV-DC」にハイエンドスピーカーである「TS-V174S」の組み合わせにアンプまで装着しているサウンドは圧巻。音の力強さはもちろん、微細な変化も聞き取ることができた。自動車メーカーが採用する海外一流メーカーの純正オーディオもかくやのサウンドだ。 RAV4のトゥイーターはダッシュボード埋め込み式。本来はフラットで音はフロントガラスに反射して聞こえるために鮮明さが劣る。「TS-V174S」のトゥイーターは設置場所は同じながら前向きに設置するので、音がより鮮明になるのだ。デモカーは車種用取付キット「UD-K302」でまるで純正装着のようにフィットしている。 ■デリカD:5 RAV4同様にユーザーのカスタム指向の強いデリカD:5もデモカーとして用意。メインユニットはRAV4同様にサイバーナビ「AVIC-CQ912IV-DC」を装着し、カスタムフィットスピーカーCシリーズ「TS-C1740S」にインナーバッフル「UD-K624」をセット。サブウーファーとして「TS-WX140DA」も装着している。 デリカD:5は背の高いミニバンだけにドアも縦に大きい。にもかかわらずスピーカーの搭載位置が低すぎないのが音作りではありがたいとパイオニアのエンジニアが説明していた。 カスタムフィットスピーカーは純正スピーカーとトレードオフで装着するため、外観からは交換されていることがわからない。せっかく良いスピーカーを入れているのにそれがわからないのは残念というユーザーの声に応え、今回発売されたVシリーズとCシリーズにはスピーカーカバーなどに貼り付けられるパイオニアのロゴエンブレムが付属する。 ドアに装着する「TS-C1740S」のトゥイーターはデリカD:5用取付キット「UD-K306」により純正装着のようなフィット感。こちらはマットなプリントロゴでさらに控えめだ。 ■スイフト 若いユーザーの中にはクルマのオーディオを交換するということ自体を知らないことが少なくないという。パイオニアはそんな若いユーザーにオーディオを交換するカスタムの楽しさや、パイオニアのサウンドを知ってほしいという思いから、若い層に人気のあるスイフトもデモカーとして用意した。 しかも、このデモカーはメインユニットに2024年新発売モデルのディスプレイオーディオ「DMH-SF900」を装着。スピーカーはカスタムフィットスピーカーCシリーズ「TS-C1740S」。インナーバッフル「UD-K626」に加え、新発売のアンプ「GM-D2400」とサブウーファー「TS-WX140D」を組み合わせた、ほぼフルセットと言える仕様だ。 サイバーナビではないものの新製品のディスプレイオーディオ「DMH-SF900」もカロッツェリアブランドらしい充実したオーディオ能力を備えており、「TS-C1740S」と「GM-D2400」「TS-WX140D」の組み合わせによるサウンドは圧巻。曲や音量設定にもよると思うが、重低音は空気が震えるように感じたほどだ。 「TS-C1740S」のトゥイーターは新発売のスイフト用取付キット「UD-K309」により、これ以上は無いフィッティングの良さだ。ちなみに、スイフトのドアスピーカーカバーは形状的にエンブレムが貼りづらいらしく、エンブレムは貼られていなかった。 メインユニットを含む最新モデルフルコースのデモカーのサウンドもさることながら、従来モデルのサイバーナビあるいはディスプレイオーディオ、メーカー純正のディスプレイオーディ装着車でも、最新のスピーカーやアンプを入れることで明らかに良いサウンドを奏でているように感じる。オーディオをアップグレードするのも良いと思えるサウンド体験だった。
MotorFan編集部