短期的な解決方法が見当たらないチェルシーの苦悩【現地発】
オーナー陣のプロジェクトは欠陥だらけでまるで機能せず
チェルシーの経営権を買収してから約2年が経過したオーナー代表のボーリー。三度の移籍市場で計9億ポンドを使いながら、チーム力アップには繋がっていない。(C)Getty Images
昨シーズンと同様にチェルシーから一向に浮上の気配が感じられない。2年前に経営権を買収した現オーナー陣が推し進める急激な世代交代は明らかに失敗であり、若き逸材たちは伸び悩んでいる。もはや短期的な解決方法など見当たらないが…。(文:オリバー・ケイ/訳:井川洋一 2024年4月18日発売ワールドサッカーダイジェスト『ザ・ジャーナリスティック イングランド』を転載) ―――◆―――◆――― グレアム・ポッターがチェルシーの監督を解任されてから、4月2日でちょうど1年が経った。このイングランド人指揮官は、2022年9月に5年契約を結びながら、わずか7か月でクラブを放り出されたのだ。 たしかにポッターは、期待を裏切る結果に終わった。更迭された時点でのプレミアリーグの成績は、勝点38(10勝8分け10敗)の11位で、チャンピオンズリーグ(CL)出場圏内の4位よりも
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