笠松 将が着る、“プレイボーイ”なオトコのスタイル PART 2
時代のエッジを凝縮させたモードスタイルには、大人の色気とエレガンス、そしてファッションの楽しみがつまっています。そんなモードのポテンシャルを、著名人が華麗に披露するこの連載。第10回目のゲストは、チャレンジングな作品を求め、国内だけでなく海外にも進出する俳優・笠松 将さんです。 人なモードの遊び方
大人なモードの遊び方 第10回 主演 : 笠松 将/“プレイボーイ”なオトコ PART 2 【色っぽスーツ編】
PART 1 に続き、俳優の笠松 将さんが演じるのは「孤独と女性を愛するプレイボーイな作家」。 国内のみならず海外も視野に入れ、刺激的な挑戦を続ける笠松 将さん。世の中に迎合することなく、孤独さえも厭わないその姿勢は、まさにペン1本で独自の世界を紡ぐ作家のよう。そしてその孤高な姿から漂う空気感は、プレイボーイから醸し出る色気に通じます。
ひとり訪れたバーで、また華やかなパーティーで。媚びないプレイボーイ作家がスーツスタイルで見せる表情と所作は、今夜もまた女性を惹きつけるのです。
◾️ Giorgio Armani(ジョルジオ アルマーニ)/余裕とは色気、柔らかさとは優しさなのです
大人の夜遊びにおける正装。それはすなわちスーツである。かしこまったビジネススーツでは、もちろんありません。ドロップショルダーのジャケットにワイドパンツという、ゆったりとしたシルエットを描くこんなスーツのこと。
そこから漂う、気だるさと憂いを帯びた雰囲気。ともすれば、ルーズとさえ感じますが、それこそが狙い。肩の力が抜けたその余裕ある姿に、オトナの色気は宿るのです。
バーのカウンターで、ひとり黙々とグラスを傾ける。小説の構想を練っているのか、静かに物思いに耽るその横顔に惹かれる女性は多いかと。
多くを語らずとも、その表情とスーツの素材は訴えます。ゆったりとしたシルエットならではのドレープ感を、より印象付けるビスコース素材。バーのダウンライトに照らされ、玉虫色の光沢を放ちます。そして、そのなめらかな肌触りは、着ている者以外も魅了するのです。
今年で90歳を迎えたジョルジオ・アルマーニ。80年代に映画『アメリカン・ジゴロ』で披露したスタイルは、世界を席巻しました。それこそまさに、インテリジェンスと色気を備えたプレイボーイの好例です。