スーパーリーグ主導に続き…粉飾決算など不正問題でさらなる窮地に陥ったユベントス会長。
アニェッリはこの数年間でいくつかの過ちを犯してきた
数々の不正行為が疑われているユーベのアニェッリ会長(右)。大金が動いたC・ロナウド(左)のディールも「秘密の書類」を用いた改ざんが捜査対象になる。(C)REUTERS/AFLO
ユベントスが揺れている。C・ロナウドの売買も絡んだ粉飾決算など不正行為の疑いで、当局の捜査を受けているのだ。スーパーリーグ構想で信頼が失墜していた会長のアニェッリは、さらなる窮地に追い込まれている。(文:マウリツィオ・クロゼッティ/訳:片野道郎 2021年12月16日発売ワールドサッカーダイジェスト『ザ・ジャーナリスティック イタリア』を転載) ―――◆―――◆――― トリノ検察局による嵐のような強制捜査がユベントスを襲っている。粉飾決算、選手評価額の水増し、そしてクリスチアーノ・ロナウドの獲得時と売却時の私文書偽造などがその嫌疑だ。 11月には二度に渡り、イタリアの脱税専門機関である財務警察がユーベのクラブオフィスに立ち入り捜査を行ない、秘匿された証拠を手に入れようと大量の文書を押収した。捜査対象者の中には、アンドレア・アニェッリ会長やパベル・ネドベド副会長も
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