“日本一暑い街”を緊急取材 外国人客殺到のワケは? ご当地グルメも…「暑すぎる」
19日は全国的に気温が上昇し、各地で30℃以上の真夏日となりました。日本一暑い街ともいわれる大分県日田市では、外国人観光客がこの慣れない暑さに戸惑っています。 【画像】「クーラーつけたらすごく臭い」 暑さで“エアコンクリーニング”依頼急増
■猛暑のなかうなぎ店に長蛇の列… 焼き場は容赦ない暑さに
大分県日田市。九州のほぼ中央に位置して周りを山々に囲まれた自然豊かな町です。山からは清らかな水が流れることから“水郷(すいきょう)ひた”として知られていて、400年の伝統を持つ鵜飼(うかい)は夏の風物詩で多くの観光客を魅了してきました。 そんな日田市は、過去に最高気温39.9℃を記録。さらには、年間猛暑日数が45日を記録するなど“日本一暑い街”として毎年厳しい暑さとなっています。 19日、37℃と猛暑日が予想されていた日田市を訪れてみると、手元の温度計を見ると37.4℃を示しています。まだ6月ですが真夏のような暑さです。 地元のうなぎ店にはうだるような暑さにも関わらず、長蛇の列ができていました。 観光客 「汗は出るね、ぶるぶる出るね!」 開店と同時に多くの人が店内へ。うなぎを炭火で焼くため、焼き場も容赦ない暑さです。 日田まぶし 千屋 店員 「特に日田の日差しも強いですし、常にこのうなぎの焼き台を稼働してるんで、もう全体にこの熱がこもっていくんで」 客が途切れるまで焼き続けるため、常にフル稼働。どのくらい焼き場が暑いのか、サーモカメラで見てみると、クーラーが当たっている首元や背中付近は青く涼しい状態ですが、手元は真っ赤に色づき70℃に達しているのが分かります。 お店の中をよく見ると、外国人観光客の姿がありました。 韓国から来た観光客 「おいしい!」 「マシッソヨー(おいしい)」 「韓国ではすごくおいしいと有名で、丁寧に韓国語表記もあるし来やすいと思って!」
■大分・日田市 なぜ外国人観光客が?
なぜ“日本一暑い街”に外国人観光客が?実は旅行予約サイトの調査によると、アジアなどに住む外国人が注目する旅行先で、大分県日田市が3位にランクイン、日本の中ではトップです。 韓国から来た観光客 「伝統的な町の風景があってきれいだからよ!」 日田市は江戸時代、天領として栄え、今でも歴史的建造物や街並みが色濃く残ってることに加え、人気漫画「進撃の巨人」の作者が日田市出身でミュージアムが建設されるなど“ゆかりの地”としても人気となっています。 日田まぶし 千屋 店員 「最近は日本の方が2割で、海外の方が8割くらいですね」 日田市で有名なのが焼きそば。“日田焼きそば”と呼ばれ、ゆでた面を鉄板でカリカリになるまで焼くのが特徴的です。 厨房(ちゅうぼう)にクーラーがない状態で鉄板を使った作業。こちらもどのくらい暑いのかサーモカメラで見ると、鉄板側は真っ赤に色づき、厨房にはクーラーがないためその熱が上に広がり、黄色く温度が高いことが分かります。 店員 「冷やしたくても冷やされないですね。冷やしすぎると今度、鉄板が冷えて焼け具合悪くなる。クーラーはないです。店内の方は3カ所入れてる」 「(Q.お客さんの方は涼しいけど?)涼しい。こっちはちょっと地獄ですね」