メッシ対ロナウド、BTS公演…井上尚弥が契約したサウジ政府直轄「リヤド・シーズン」とは
【リヤド(サウジアラビア)4日=藤中栄二】ボクシング4団体統一スーパーバンタム級王者井上尚弥(31=大橋)がサウジアラビア政府直轄プロジェクト「リヤド・シーズン」との大型スポンサー契約を結んだ。2日夜、所属ジムの大橋秀行会長(59)らとリヤドを電撃訪問。同国の総合娯楽庁トゥルキ・アラルシク長官と対面し、総額約30億円(推定)契約の合意文書に調印した。サウジアラビアと日本の友好関係樹立70周年となる来年に合わせ、両国の懸け橋となる「顔」に任命された。 【写真】皇太子いとこ王族邸宅に招待される井上尚弥 ◇ ◇ ◇ ◆リヤド・シーズン 19年からサウジアラビア総合娯楽庁の政府一大プロジェクトとして立ちあげ、スポーツ、ライブ、展示会など多彩なイベントを開催。国内外エンターテインメント産業を活性化させることが目的。サッカーでは人気クラブのパリSGを招聘(しょうへい)。当時、同クラブに在籍したメッシ、アル・ナスル在籍のC・ロナウドが激突し話題に。また人気アーティストのBTSもライブを行った。石油に依存する経済からの脱却を目指し、新たな産業として「エンタメ」を根付かせたいという国家戦略の目玉となっている。