青森山田に惜敗の広陵・中井監督「監督の行いが悪い」 センバツ
第96回選抜高校野球大会は27日、阪神甲子園球場(兵庫県西宮市)で2回戦があり、広陵(広島)は青森山田に延長十回タイブレークの末、5―6でサヨナラ負けした。 【締まった投手戦を写真で】広陵-青森山田(2回戦) 広陵の中井哲之監督の試合後の主な談話は以下の通り。 ◇広陵・中井哲之監督 (完投した高尾は)終盤、力んでしまった。一人で抑えてやろうとして四球になったり、カウントが悪くなって(コースが)甘くなったりした。(継投の考えは)ありません。エースなので。 ギリギリの場面で彼を降板させると、私自身が一番後悔する。そういう風に鍛えてきたつもりですから。後悔したくなかった。「どうせ負けるんなら、この子で」というのはあった。 他の投手もいいんですよ。他の投手もいいし、よく頑張ってくれているが、堀田以外はまだ甲子園で投げたことがない。堀田は実は腰を痛めていて、十分ではなかった。山口が非常に伸びていたので楽しみにしていたが、いきなり(終盤の緊迫した)あの場面で山口(に継投する)という判断が僕にはできなかった。 (高尾は七回まで無安打投球)できすぎだと思いますね。 (記録を意識させる言葉は)まったくかけてない。というより、ちょっと力んだり投げ急ぎをしたりしていたので、「ゆっくりゆっくり、自信を持って放れ」と言っていた。本当にワンチャンスでやられてしまった。 (打線が先行した後の高尾の気持ちの変化は)「抑えたろう」と思うのが強い子。「1点ぐらいやってもいいわ。同点までいいわ」とは思えない子なので。もしかしたら、それがいい投手なのかもしれませんけど、彼は特にそうですよね。 勝てる投手にならないといけない。いい試合は作るんですけど、勝ちきれてない。すごい酷なこと言っているんですよ、もちろん。でも、あの子ならやってくれると思う。 (高尾が連打を許したことについて)力んで真ん中に集まるんですかね。まだ(映像を)見ていないので分かりませんが、そうとしか考えられないですね。 (球速は140キロ台を連発)140というよりは、たぶん、他の高校生とはスピン量が違う。たぶん、相手も(球速表示以上に)速く感じていたんじゃないですか。ようやっと目が慣れてきた時に、高尾も(球威が)落ちてきたんじゃないでしょうか。 終盤勝負になるとは思っていた。(点数を)取って油断したわけじゃないが、相手も3回り目ぐらいになると、しっかり芯で捉えてきた。素晴らしいチームだと思います。 (タイブレークの攻撃)うちは表だった。(1死二、三塁で迎えた)高尾のところでスクイズして1点を取ろうと思ったが、ちょっとバントが「お上手」なんでね。「失敗して流れが変わるとな」と思った。下手だけど、こういう時決めるよな、と信頼をすることができなかった。 (昨夏の甲子園もタイブレークで敗れた)練習試合で相手に申し込んでタイブレークの練習をさせていただいたり、チームの中でタイブレークの練習をしたりしているが、やっぱり緊張感が違いますよね。甲子園や、甲子園をかけた一発勝負でのタイブレークっていうのは。もうちょっと、そういうところも考えて練習しなくちゃいけない。 (タイブレークは先攻と後攻のどちらが有利か、いろいろな議論がある)じゃんけんを負けて、甲子園は先攻が2回続いたみたいです。今日からじゃんけんの練習ですね。 (互いに無得点から一転して点の取り合いの末、惜敗に)監督の行いが悪いんだと思います。