夏アニメは『少年ジャンプ+』作品がアツい! 『【推しの子】』『ラーメン赤猫』などの必見作
7月に入り2024年夏アニメが続々とスタートしているが、今期も注目作が目白押しとなっている。今期でもっとも注目を集めているのは『【推しの子】』第2期だろう。第1期が社会現象を巻き起こしただけに注目度も高い。今回は多彩なアニメが出揃っている夏アニメから、Webマンガ配信サービス『少年ジャンプ+』(集英社)で連載されている作品に絞って紹介したい。 【写真】『【推しの子】』第12話先行カット 近年、『SPY×FAMILY』や『地獄楽』といったスマッシュヒット作品を輩出している『少年ジャンプ+』。2024年の春アニメは『怪獣8号』や『忘却バッテリー』が高い評価を集めており、改めて『少年ジャンプ+』のポテンシャルの高さに驚かされた。 『怪獣8号』は地上波での放送に加えて、X(旧Twitter)での全話リアルタイム配信という試みを実践し、どこにいても気軽にリアルタイムで楽しめる環境を作り出したことが話題に。特徴的なデザインの怪獣たちは、映画『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q』(2012年)や『シン・エヴァンゲリオン劇場版』(2021年)にも参画した前田真宏が担当したのも話題性に一役買っていた。一度は夢破れてしまった日比野カフカが防衛隊選別試験をくぐり抜けていく成長譚としての面白さもあった。 『忘却バッテリー』は「次にくるマンガ大賞2019」Webマンガ部門で6位を受賞するなど、アニメ化以前からファンも多く、『怪獣8号』同様に注目を集めていた作品だ。アニメーションを『呪術廻戦』『チェンソーマン』などを手がけてきたMAPPAが制作を担当しており、美麗な映像はもちろん、原作そのままのギャグ描写がとても上手くハマった印象がある。『少年ジャンプ+』の作品は常に及第点以上の数字を叩き出してくるから毎シーズン見逃せない。 ●『【推しの子】』 春アニメに引き続き、『少年ジャンプ+』連載作品で注目したいのは、『【推しの子】』第2期だ(『週刊ヤングジャンプ』にて連載中、一週遅れて『少年ジャンプ+』で配信)。主題歌となったYOASOBIの「アイドル」が「Global Excl. U.S.」において首位(6月10日付)、の「Global 200」では自身最高位となる7位(7月1日付)、YouTubeの楽曲チャートでも世界首位となるなど、世界的なヒットとなったことは記憶に新しい(※)。もはや説明不要の作品ではあるが、日本独自のアイドルというカルチャーを中心に芸能界の裏側をクリティカルに描いたストーリーは多くの人の関心を呼んでいる。 原作コミックスの4巻まで放送された『【推しの子】』の第1期を経て、第2期ではアクア、かな、あかねらが2.5次元舞台に挑戦する「2.5次元舞台編」、そしてその先の「プライベート編」まで描かれることが予想される。劇団ララライの看板役者・姫川の存在がアクアたちにどのような影響を及ぼしていくのか。 気になる主題歌は、オープニングがGEMN(中島健人・キタニタツヤ)の「ファタール」、エンディングが「羊文学」の「Burning」で、作品との親和性も含めて注目したいところだ。