丹下健三設計の横浜美術館も!横浜から湘南、箱根まで夏休みに行きたい超人気エリアのおすすめ美術館・博物館
7 横須賀美術館〈山本理顕〉/横須賀市
三浦半島の東端、風光明媚な観音崎の地に立つ「横須賀美術館」。日本の近現代美術を約5,000点所蔵し、年間6回の多彩な企画を開催するだけでなく、観音崎公園の近くにアトリエを構えていたという、横須賀にゆかりのある谷内六郎の作品を展示する別館もあり、年間4回展示替えしながら紹介しています。 設計は、2024年のプリツカー賞に選ばれた建築家の山本理顕さんによるもの。周辺の美しい景観に溶け込む、ガラスと鉄板の入れ子構造からなる外観が特徴的です。館内でも常に外の自然が感じられるように天井や壁面に大小の丸穴が開けられており、開放的な空間が広がります。 海側からも山側からも入館でき、通り抜けできるため、周辺の散策とアート作品との出合いを同時に楽しめるのも魅力の1つ。観音埼灯台や砲台跡などをめぐりながら、自然と歴史と美術の深いつながりを感じてみてください。 神奈川県横須賀市鴨居4-1
8 ポーラ美術館/箱根
2002年に開館した「ポーラ美術館」は、自然豊かな富士箱根伊豆国立公園の森のなかに位置します。ポーラ創業家2代目の故・鈴木常司が40数年にかけて収集した印象派をはじめとした西洋絵画を中心に、そのコレクションは日本の洋画、日本画、版画、東洋陶磁、ガラス工芸など、多岐にわたります。 「箱根の自然と美術の共生」をコンセプトにした建築も高い評価を受けています。建物の大部分を地下に位置しながらも、ガラスを多用することにより、館内のあちこちで柔らかな自然の光を感じられるほか、周囲の自然を臨む展示室や屋外の「森の遊歩道」でも、作品や展示と響き合う四季折々の表情を楽しめます。 館内にはカフェやレストラン、ショップなどもあるので、1日かけてゆっくりとアートと自然を堪能してみてはいかがでしょうか? 神奈川県足柄下郡箱根町仙石原小塚山1285
9 神奈川県立近代美術館 葉山〈佐藤総合計画〉/葉山
1951年に開館した日本で最初の公立近代美術館である「神奈川県立近代美術館」は現在、葉山館と鎌倉別館の2館体制で活動しています。 神奈川県立近代美術館の3番目の建物として2003年に開館した「神奈川県立近代美術館 葉山」は、自然光を採り入れた展示室をはじめ、美術図書室や講堂、収蔵庫など、多様な施設を備えています。 目の前に広がる一色海岸と背後の三ヶ岡山を意識した建築は、佐藤総合計画が手掛けました。高さを10m以下に抑えた2つのL字型の建物を配置し、容積率を法定の半分程度にして緑を多く確保することで、庭園の散策も楽しめるようなデザインとなっています。 中庭、レストラン、ミュージアムショップ、庭園、さらに地下1階の美術図書室などは観覧料なしで利用することができるのも嬉しいポイントです。 神奈川県三浦郡葉山町一色2208-1