【東京コミコン2024】山下智久、「神の雫」国際エミー賞のトロフィーを手に「本当に幸せ。自分のすべてを捧げることの素晴らしさを学べた」
千葉・幕張メッセで開催中の世界最大級のポップ・カルチャーの祭典「東京コミックコンベンション2024」(以下、東京コミコン2024)で12月7日、今後公開予定の映画やテレビ番組を紹介する「シネマステージ」が行われ、ドラマ「神の雫 Drops of God」の山下智久、フルーエ・ジェフリエ、オデット・ラスキン監督が出席した。 【フォトギャラリー】コミコン東京に登場した山下智久、その他の写真 世界的ワインブームを巻き起こした大人気漫画「神の雫」(作・亜樹直、画・オキモト・シュウ/講談社)を、フランスと日本を舞台に日仏英の多言語で展開される国際連続ドラマとして生まれ変わらせた本作。原作の主人公である神咲雫をフランス人女性・カミーユ(ジェフリエ)に置き換えると同時に、山下が演じる聡明なワイン評論家・遠峰一青を“新たな主人公”に設定。ワインに運命を翻弄される男女を軸に、時代と国境を越えた華麗で芳醇な人間模様を描く。 山下にとって海外ドラマ初主演作となったことでも話題の本作。企画の始まりを振り返った山下は、「この作品を通して、人としてたくさん学べることがあるんじゃないかと思った。人間の奥にある感情も含めて、生い立ちや一人の人間をしっかり見つめるいい機会だと思った」とやりがいを感じたといい、「この役に時間も気持ちも捧げさせていただきました」と全身全霊を注いだとキッパリ。「ワインの漫画があるなんて思ったことがなかった」というジェフリエは、原作に触れて「ものすごく面白くて。漫画を読むことで多くの発見があった。感情の奥深さを知り、さらにワインを飲むことで体、心、記憶にどのような影響をするのか。そういったことも知ることもできた」とたくさんの学びがあったと話した。 ラスキン監督は「山下さんが『やりたい』と言ってくださった。山下さんの作品は拝見していたので、名乗りをあげてくださったことは本当に幸運なことだと思った」としみじみ。カミーユ役の俳優を見つけるまでには難航したというが、「オーディションにフルーエが来て2分で、絶対に彼女しかいないと思った。見つけたと思った」と理想のキャスティングがかなったと目尻を下げていた。 また第52回国際エミー賞では「連続ドラマ部門」を受賞した。ステージではラスキン監督がリュックに手を伸ばし、同賞のトロフィーをお披露目する場面もあった。トロフィーを手にした山下は「重みがすごい」、ジェフリエも「ステキ!」と大感激。会場から大きな拍手が上がる中、山下は「約10か月の間、みんなで一緒に旅をしながら、いろいろな試練も乗り越えて、心をひとつにして作品に向き合った。その結果をこうやってもらえるというのは、本当に幸せなこと。ひとつのことに自分のすべてを捧げることのすばらしさを学べた」と達成感と喜びを噛み締め、ジェフリエも「クルー全員に贈られた賞。夢のようなことが実現した」と熱を込めていた。 シーズン2の撮影も進んでいるといい、「まだ詳しいことは言えない」とニヤリとしたラスキン監督は、「実は今朝も、朝5時まで撮影をしていました。山下さんはそれからここに1日中いるのだから、すごい体力、精神力」と山下のタフな姿に感心しきり。「今回はまた新しい場所に行きます。この2人が自分たちのこと、お互いのことを発見し合っていく。彼らの関係性もだんだん変わっていき、大きなことに気づく」と重要なシーズンになっていると期待を抱かせ、「楽しい要素もあります」とアピールしていた。 ワインを題材にしている作品とあって、「この作品に携わるまではそんなにワインを飲んでいなかった」という山下も、「この作品のおかげで、フランスのロケでは、ワインのエキスパートに教えてもらったところに、休みの前の日には行くようにしていました。今は家に小さなセラーを買って、いろいろなワインを集めるようになった。勉強するのが楽しい」と変化があったことも明かしていた。