【宮島ボート・ルーキーシリーズ第19戦】常住蓮が逃げて3度目優勝 佐賀からまたスター候補誕生
宮島ボートのルーキーシリーズ第19戦「第10回スカパー!・JLC杯」は19日、第12Rで優勝戦が行われ、常住蓮(23)=佐賀=がコンマ05のトップスタートから逃げ切り、通算3回目の優勝を飾った。デビュー初優出の柳瀬が2着、3着は飛田が入った。 ◇ 水面コンディションが悪く終日安定板がつき、第4Rからは2周に短縮されて行われた最終日。波乱の雰囲気も漂う中、ファイナルは常住がイン速攻できっちりと人気に応えた。 「優勝戦は伸びる選手が多くいたので、自分も伸びを意識して調整したら今節の中で一番いい状態でした。スタートも早いと思って冷静に放れたのでレースも落ち着いて臨めました」 今年3月、8月に続く3回目の優勝は、ルーキーシリーズ、そして地元からつ以外では初の美酒。124期の末永和也、125期の定松勇樹に続いて、126期で佐賀支部3期連続〝養成所チャンプ〟に輝いた逸材がまた一つ、スターへの階段を登った。 「ルーキーシリーズはみんなスタートが早かったり、突発的な動きがあったり、やりづらいというか、苦手意識もあったんですけど、今回結果を残せてよかったです。でもこれくらいでは全然。〝お兄ちゃんたち〟(末永、定松)はめちゃくちゃ結果を出して、今の自分からは見えない位置にいる。追いつき、追い越せるようになりたいですね」 今後は三国71周年(11月28日~3日)、福岡71周年(12月8日~13日)と2節連続でGⅠが控える。「そこでしっかりと結果を出したい」と余韻に浸ることなく気持ちを引き締めた。〝現役最強〟峰竜太を先頭に活気づく佐賀支部の新たなホープから目が離せない。(井置浩二)