開業から約1カ月後に大雨で浸水被害が出たJR松山駅 排水能力は雨量の半分程度だったと判明 松山市の下水道排水能力の限界
11月2日の大雨で構内が浸水する被害を受けた新しい松山駅。 JR四国は、降った雨の量に対し、松山市の下水道能力の関係から、駅の排水能力が半分程度だったことを明らかにしました。 【写真を見る】大雨で浸水被害が出たJR松山駅 高架化され新しくなったJR松山駅は今年9月に開業しましたが、およそ1か月後の今月2日。 (岩下アナウンサー) 「水深は4~5センチはあるでしょうか。駅の中にいるとは思えないような状況です」 大雨で駅の1階部分が浸水し、自動改札機やエスカレーターが一時使用できなくなるなどの被害を受けました。 JR四国によりますと、新しい駅舎は、松山市の下水道能力の関係から、1時間あたり40ミリ程度の雨を想定して設計されていますが、この日、松山市では、排水能力のおよそ2倍にあたる時間雨量78ミリを観測していました。 この結果、旧駅舎など周辺の排水設備からあふれた水が新しい駅舎に流れ込み、浸水に至ったということです。 これを受けJR四国は、松山駅に「簡易止水板」の配備を検討するなど、水の侵入を防ぐための対策を取ると説明しています。