「裁量労働制に同意せず不利益な扱い」 松山大教授が主張 出張旅費支払われず 賃金未払いで是正勧告も
松山大学の教授が27日会見を開き、学会に出席する際の出張旅費が支払われないなどの、不利益な扱いを大学側から受けていると主張しました。 【詳しく見る】会見で大学から不利益な扱いを受けているを主張する遠藤教授 会見を開いたのは松山大学法学部の遠藤泰弘教授で、先月ごろから学会に出席するための出張旅費の支払いに応じてもらえないなど不利益な扱いを大学側から受けていると訴えました。 松山大学 遠藤泰弘 教授 「現状で100万円以上、旅費を立て替えたその支払いのめどが立たないままですので。話し合いをするどころか、裁量労働制に同意しないんだったら、もうどんどん不利益を課すぞと」 遠藤教授は裁量労働制の導入をめぐり大学側と対立していて、ことし7月、労働基準監督署に時間外賃金の一部が未払いになっていると申告していました。 遠藤教授 「残業代の不払いについて色々な嫌がらせ、不利益な取り扱いをたくさんされているので」 その結果、大学側は今月21日に労働基準監督署から是正勧告を受けていたということです。 今回の是正勧告について松山大学は、取材に対し、事務的なミスが原因と説明しています。 このほか、遠藤教授らが大学側を訴えた裁判では、去年12月に松山地裁が裁量労働制の導入をめぐる手続きを違法と認定し、未払いの賃金1788万円余りの支払いを命じましたが、大学側は控訴しています。