美しい人、飯島直子。vol.02「“癒し系”には違和感しかなかったです(笑)」
Kaori Oguriさんをプロデューサーに据え、豊かな人生経験を持つ女性たちの、内面から醸し出される“大人の美しさ”に迫る、ファッションと融合した新たなグラビア企画「美しい人」。 連載/美しい人
第2回ゲストとしてご登場いただいたのは飯島直子さん。1988年に芸能界デビュー後、“元祖癒し系”として一世を風靡、その後も映画やドラマ、バラエティで活躍を続け、変わらぬ美しさが度々話題になる飯島さん。vol.01に続き、今回は大人の色気と可愛らしさを両立させた飯島流カジュアルスタイルで登場!
いつも元気なわけではないし、私もインスタで救われているひとりです
── モデルや『11PM』のカバーガール、キャンペーンガールなどを経て、バラエティや歌手、俳優業と活躍の場を広げられましたが、それぞれに楽しさは感じていましたか? 飯島直子さん(以下、飯島) いや、全然です。当時はキャンペーンガールがよくテレビに出ていて、その流れで私もテレビに出るようになっちゃったので、本当に失礼な話ですけど、私はなんでテレビに出ていろいろやらされているんだろう?みたいな戸惑いもすごくあったんです。女優になりたい、歌手になりたいって芸能界に入る人がほとんどなのに、私はそういう目的が何もないままきちゃったので、与えられる仕事を必死でこなしていた感じでした。
── 求められることへの喜びなどはなかったですか? 飯島 いやぁ、苦痛でした。だって、何もできないのにやらされてるから、練習もしていないのに明日何か発表しなさいって言われているような感覚のほうが強かったです。
── 1994年には缶コーヒーのジョージアのCMで“癒し系”と言われて、大きな話題になりましたが、ご本人としてはどう感じていましたか? 飯島 違和感しかなかったです(笑)。今でこそ普通ですけど、当時は「癒し系」とか「安らぎ系」とかそういう言葉自体がなくて聞いたこともなかったから、なんだかむずがゆい感じで、“癒し系? なにそれ、気持ち悪い”って思っていました(笑)。