J3福島ユナイテッド 株主異動と新たな役員体制を発表
J3福島ユナイテッドを運営するAC福島ユナイテッドは2日、福島市内で臨時株主総会を開き、株主異動と新たな役員体制について発表した。 これまで筆頭株主だった東洋ワーク株式会社(宮城県仙台市)など東洋ワークグループが、上場準備に伴って株式2万4000株、55・30%を譲渡。上場会社の社外取締役や投資ファンドなどで活躍する寺部達朗氏が51・08%、プロスポーツクラブ事業などを行うスポーツX株式会社が4・22%を持つ。新たに寺部氏が代表取締役会長に、スポーツX株式会社社長の小山淳氏が代表取締役CEOに就任。東洋ワーク株式会社の須佐尚康会長は名誉会長となる。 スポーツX株式会社の小山淳社長は2009年に現J2の「藤枝MYFC」を創設。寺部氏も当時、社外取締役を務めていた。新たにオーナーとなった寺部氏は「非常に面白いサッカーをしていて、地元に愛されているチーム。バトンをいただいて、より地元に愛されるチーム、より強いチームを作っていきたい」とあいさつ。2度の増資を行う方針も発表し、1度目は就任直後に寺部氏から1億円、2度目は12月末までをめどに約1億円(内容は取締役に委任)の計2億円で、J2昇格に向けた財務基盤の確立を行う。 小山CEOは福島に移住し、実質的なチーム運営を行う。スポーツXは国内外で計4クラブを展開し、プロクラブ運営の実績を持つ。小山氏は「たくさんの方がユナイテッドを知っている一方で、集客にはまだ多くつながっていない部分もある」と課題を指摘し、「スタジアムに多くの方に足を運んででもらうような取り組みをして、地域の課題を解決していけるチームにしていく基盤づくりをとにかく一生懸命やっていきたい」と意気込んでいた。
報知新聞社