東電、誤って出力制御指示 バイオマス3社に
東京電力の送配電子会社である東電パワーグリッド(PG)は1日、バイオマス発電事業者3社に対し、3月30日に発電を一時的に停止する「出力制御」の実施を誤って指示したと発表した。指示に使うオンラインシステムの不備が原因。3社は制御を実施したが、実際はその必要はなかった。 東電は再発防止のためシステムを再設定した。電力販売が減った3社には損失分の補填などの対応を検討する。3社の設備容量は計約1万キロワット。 電力は発電量と消費量のバランスが崩れると大規模停電に陥る恐れがある。太陽光設備などによる発電量が過剰になるときは出力制御を実施している。東電管内でこれまで実施されたことはなかった。