SCキャピタルの日本代表に平元氏、KKRの不動産部門出身
(ブルームバーグ): シンガポールの不動産運用会社、SCキャピタル・パートナーズは29日、マネージング・ディレクター兼日本代表として元KKRジャパンの平元大介氏を採用したと正式に発表した。
発表資料によると、平元氏は不動産セクターのあらゆる取引や企業が主導する案件を手がけていく。SCキャピタル傘下の日本版不動産投資信託(Jリート)ジャパン・ホテル・リート投資法人の資産運用会社や、ホテル経営大手のホテルマネージメントジャパンとも連携しながら業務を進める。
平元氏は2019年にKKRジャパンに入社、不動産チーム立ち上げに参画した。それ以前のPAGインベストメント・マネジメントなどと合わせ、日本の不動産投資業界で20年超の経験を持つ。
SCキャピタルは10年以降、日本で不動産投資を積極化。23年にはゴールドマン・サックス・アセット・マネジメント、アブダビ投資庁(ADIA)と組み、大和ハウス工業からリゾートホテル27棟からなるポートフォリオを約9億ドルで取得した。大阪市ではデータセンターを開発中だとしている。
平元氏の採用について、SCキャピタル創業者で会長のスチャッド・チアラヌサティ氏は「これまで培った資質、経験、実績を生かし、日本のプラットフォーム拡大を主導することを期待している」とコメントした。
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Takako Taniguchi