海がない岐阜県で海洋ごみ対策!? 県民の誇り「長良川」の清掃活動が伊勢湾の海洋ごみ削減の第一歩に
調査に協力したのは岐阜県の職員と八千代エンジニヤリングの社員など約15人。「飲料ペットボトル」「プラスチック製食品容器」「レジ袋」の3品目のごみを対象にデータシートに記入し、適切に処理されていないごみの量を把握します。調査場所は日野堂後公園周辺200メートル以内で約1時間かけて行われました。
毛布や工事資材、冷蔵庫まで! 長良川河川敷の「置き去りごみ」
朝6時半。清掃活動の集合場所に集まったのは、普段から長良川で清掃活動をしている団体の方や近隣住民、慈善活動をしている企業の方、行政の職員など110人です。 清掃活動団体の女性: 「岐阜の人からしたら、長良川は慣れ親しんだ場所だしごみ拾いなんて当たり前だから、普段からやっています」
この区間では、毎年ペットボトルや弁当容器などのプラスチックごみや空き缶、空き瓶などさまざまな種類のごみが回収されています。中でも特徴的なのは、木炭、花火の燃えカスなどのいわゆる「置き去りごみ」。長良川沿いは、川辺でバーベキューができる場所もあるためです。
大物を発見。工事用の資材でしょうか。 参加したボランティアの女性: 「クレーンの引き上げ用のロープかな。流れ着いたのかな・・・そんなわけないよね。工事が終わって捨ててったってこと?」
一方、ここから数10メートル離れた場所では、年配の男性が大きなごみの回収に戸惑っていました。回収しようとしていたのは、ビニールシートのようなごみ。土の中に深く埋もれて引っ張り出せませんでした。 参加したボランティア男性: 「これは無理だわ。下に埋まっとるもん」
こちらでも、絨毯のような大きなごみを回収。 参加したボランティア男性: 「ペットボトルとか発泡スチロールの容器とかはすぐに見つかるんですけど、見つけられたくないんでしょうね。こういう大きいごみは。目立たないような場所にあって、埋められているのが多い印象ですね」
清掃活動も終盤に近づいた所で、またもや河川沿いでは見慣れないごみが発見されました。まだ原型が残っている炊飯器。