中村心を成長させた師匠・中嶋常幸の金言「緊張するのはいい。緊張を楽しめ」 合格率〝3%〟女子ゴルフプロテスト突破へ視界良好
JLPGA(日本女子プロゴルフ協会)の最終プロテスト(4日間、茨城・大洗GC)が11月1日、最終日を迎える。20位タイまでプロ資格を得る。合格率は〝3%〟といわれる難関だが、「初日からショットがよく、きょうはパットも決まった」と3日目(10月31日)に笑顔になったのが中村心(19)である。 【写真】制服姿で優勝トロフィーを手に笑顔を見せる中村心 7番(パー5)で6メートルを沈める最初のバーディー。「感覚が良かった」と9番から4連続などボギーなしの6バーディーの66。通算4アンダーで16位タイから一気に5位に浮上である。2度目のプロテスト受験。昨年は初日71とアンダースタートも、「順位を気にしすぎて」2日目は77と崩れて涙をのんだ。 山口県生まれ。進学したECC学園高の校長の紹介で中嶋常幸プロが主宰する「トミーアカデミー」に入門。アプローチなど小技を徹底的に磨きスキルアップした。おかげで昨年は日本ジュニア優勝、日本女子オープンではローアマチュアに輝いた。今年4月、「オーガスタナショナル女子アマチュア」(米ジョージア州)を経験し、「将来は海外でやりたいし、いい刺激を受けた」と目を輝かせた。 師匠の中嶋プロからは「緊張するのはいい。緊張を楽しめ」とアドバイスを受けた中村。「今年は相手を気にせず、自分のゴルフができている」と。難関クリアはもうすぐ…。 (清水満)