北朝鮮、利用者急増のスマホは「細菌などに汚染されている」 国営テレビが“独自目線”で指摘
北朝鮮で利用者が急増しているスマートフォンなどの電子機器について、国営テレビでは「細菌などに汚染されている」などと指摘し、“独自目線”の注意点を紹介しています。 北朝鮮の国営メディア、朝鮮中央テレビは11日、市民に向けて“電子機器にはウイルスや細菌などが付着している”などとして警鐘を鳴らす番組を放送しました。 放送では「スマートフォンの表面でウイルスが20日間以上も生存することがあり、常に汚染されている状態だ」と指摘。さらに、パソコンのキーボードには「基準値の150倍以上の細菌やウイルスがついている」などとして、これらへの感染を防ぐ対策が必要だと訴えています。 ただ、それぞれのデータの出典や具体的な根拠などについては明らかにしていません。 汚染対策としては「電子機器は、できるだけ持ち主のみが使用する」「それができないのであれば“徹底的に”消毒する」といった方法が推奨されていて、日本では推奨されていない「スマートフォンにアルコールを直接、吹きかけて消毒する」様子も紹介されていました。 また、「電子機器を使った後は手洗いを習慣化する」など、独特な対策が推奨されています。 韓国政府傘下の研究機関の調査によりますと、北朝鮮での携帯電話の所有者数は、2009年に7000人台だったのが、2021年には600万人台になり、10年あまりで急増しています。