民進党代表選挙の候補者による共同記者会見(全文1)3候補の政見
玉木雄一郎候補の政見
玉木:皆さんこんにちは。玉木雄一郎です。民進党としての初めての代表選挙にまずこうして立候補させていただいたこと、本当に光栄に思っています。支えてくれた仲間にまず、心からの感謝と敬意を申し上げたいと思います。その上で、私たちは変わらなければなりません。先ほど蓮舫さん、前原さんからも話があったように、残念ながら民進党は国民の信頼を集めることができていません。いろんなことをやってきました。民主党時代のいいことも語ってきました。それでも信頼されない。そうであれば、われわれは根っこから変わっていかなければなりません。 私は当選3回です。47歳です。今回の出馬に至る過程でも、おまえは若すぎる。当選回数が少ない。どれだけの人に何回、こういうことを言われたか分かりません。私自身がそう思っています。でも、そんな私がこの代表選挙に出馬をし、変革の思いを、がむしゃらに訴えないと国民には私たち民進党が本気で変わろうとする覚悟を見せることができないと思ったから今回、私は出馬を決断しました。 しかしこの戦いは単に民進党のための戦いではありません。一強多弱という時代が続き、権力の横暴が目立ち、わが国が戦後大切にしてきた平和主義や立憲主義が今、大きな危機にひんしている中で、われわれがその対抗勢力になれていないことは、日本の政治に対する責任をわれわれがまったく果たせていない。そんな責任を強く感じています。もう一度、自民党に代わる、国民に信頼して、選んでいただけるような、そんな政治集団をゼロからつくり直したい。それが私の出馬した最大の理由です。 特に今の自民党には自由でリベラルな、そして包み込むような包容力のある、そんな本当の意味での保守の考えがなくなっていると思います。敵をつくり、相手をたたき、社会を分断し、誰が悪い。こんなことをいくら言い募っても国民は幸せに、そして安心することはできないと思っています。そんなリベラル保守、私はこの考えを民進党の1つの大きな考えにして、国民の選択肢たる政党をつくりたいと思います。 もちろん簡単なことではありませんが今回の代表選挙を通じて、新しい民進党のページを開いていきたいと思います。新しいページを開く。そして次世代の民進党の代表としてこの選挙を戦い抜きたいと思います。 最後に1つ、大きなこれからの国家ビジョンや政策を戦わし合う、そんな選挙にしたいと思います。私は具体的な政策が1つあります。子供国債です。財政法上、今、国債を発行し、借金をしてできるのは建設国債だけ。それは未来の資産が橋や道路で残るから借金してもいい。こういうことで認められてきました。しかし今、日本が、将来に残すべき最大の資産は人であり、人的資産です。私は借金してでも今の子供子育て政策。5兆円、GDPの1%分を倍の2%にし、どんな家庭に生まれても誰もが安心して子育てをし、そして教育を受けられる。そのための環境を整備をしたいと思います。20年で100兆円の子供子育て予算を増額をし、安心して、生きていける社会をつくりあげていきたいと思います。大きな国家ビジョンを訴え、国民の皆さん方とともにつくる代表選挙にしていきたいと思います。ありがとうございました。 司会:玉木候補、ありがとうございました。それではこの後、記者の皆さんとの質疑応答のお時間とさせていただきたいと思います。まず最初に野党クラブ幹事社の方から3候補に共通の質問を2、3問いただきたいと思います。候補者の皆さまは1分をめどにお答えをください。回答は選管の指名に基づいた順番でお願いをいたします、それではまず最初に幹事社でございます共同通信の方、よろしくお願いいたします。 【連載】民進党代表選挙の候補者による共同記者会見 全文2へ続く