最後の唐津検定、挑戦者求む 2025年1月 唐ワンくん「最後はみんなと100点を」
唐津市のご当地検定「第14回唐津検定」が、来年1月26日午前10時から同市大名小路の唐津商工会館で開かれる。テーマは「産業・文化」。ポスターのキャッチコピーは「有終の美を飾るのは誰だ」で、今回が「ファイナル」とうたう。申し込みは12月13日まで。 唐津検定は、市町村合併で広域になった市域を見つめ直し、その魅力を次世代に伝えようと唐津商工会議所が2011年に始めた。毎回、唐津くんちの曳山(やま)を1台ずつデザインした合格手形(市所有の観光・文化施設6カ所が1年間無料)が合格者に配られ、「(曳山と同数の)14回は続ける」としてきた。 ご当地検定は地域活性化策の一つとして、2000年代に全国でブームとなった。唐津検定委員会の稲葉継雄会長(77)は「ご当地検定でこれだけ続いた所は少ない。それだけ唐津は話題が豊富」と話す。 検定は3択問題100問で、制限時間90分。公式本「唐津探訪」(持ち込み可)から7割程度出題される。出題の半数程度がテーマの「産業・文化」に沿ったものになる。100点満点で、満点合格者は過去13回のうち1人だけ。合格は70点以上(小学生50点以上)。 最高得点者にはJAからつからコシヒカリ3俵(180キロ)、小学生部門の最高得点者にはステーキハウス蜂のペア食事券が贈られる。ほかの上位者にも賞品、受験者にも特典がある。 受験料は一般2千円、小学生500円(親子受験は小学生3人まで無料)。唐津商工会議所で申し込むか、専用の払込取扱票を使用して郵便局で振り込む。問い合わせは同商議所、電話0955(72)5141。(宮﨑勝) ■連続受験の唐ワンくん「最後はみんなと100点を」 唐津市のご当地キャラクター「唐ワンくん」は、初回から13回連続で唐津検定を受験し、いまやベスト10の常連になっている。「より唐津を知ることができた。ありがとう」と感謝を胸に最後の検定に臨む。 最高得点は第6回の95点で、不合格は第3回だけ。「世界キャラクターさみっと」と日程が重なり、特別に埼玉県のイベント会場で受験したこともある。 当初は公式本「唐津探訪」を繰り返し読んでいたが、最近は検定前に1度熟読し、忘れている箇所を思い出すようにしている。持ち込み可の公式本だが「人間と比べると、ピンポイントでページを開くのが大変」とハンディを抱えての受験となっている。 市内各地で姿を見せる普段の活動が役に立ったこともある。「最も標高が高い市民センターは?」との難問は体感で正解を導き出した(正解・肥前町)。「唐ワンくんの兜は誰の兜でしょう」(正解・小笠原長行)と自身が問題になったことも数回ある。 検定が1年の活動の目標の一つで、楽しみにもなっていたという。「最後はみんなと100点取りたい」。(宮﨑勝)
宮﨑勝