英独10年債利回り差、ドイツ統一以来34年ぶり高水準 金利見通し乖離で
[ロンドン 18日 ロイター] - 18日の取引で、英10年債と独10年債の利回り格差が拡大し、1990年終盤のドイツ統一以来34年ぶりの高水準に達した。 LSEGのデータによると、利回り差は一時230.3ベーシスポイント(bp)。イングランド銀行(英中銀)と欧州中央銀行(ECB)の金利見通しの乖(かい)離を反映している。 英10年債利回りは今年に入り1%ポイント超上昇し、4.56%を超えている。 18日発表された11月の英消費者物価指数(CPI)は前年同月比2.6%上昇と、8カ月ぶり高水準となった。英中銀が価格上昇の重要な指標とするサービス価格上昇率は5.0%で、伸びは10月と同じだった。 11月のユーロ圏CPI改定値は前年比2.2%上昇した。 金利先物市場では、英中銀による利下げ幅は今後12カ月で50bpという見方が織り込まれており、これは2025年末までに25bp刻みの利下げが2回実施されることを意味する。 半面、ECBは同時期、4─5回の利下げが見込まれている。