【びわこボート・GⅠ周年記念】峰竜太 特別インタビュー/ミッションは「優勝&売り上げアップ」/12日開幕
「若い時より技量が落ちた」
――ボートレースびわこがある日本一の湖・琵琶湖は、峰選手の好きなウエークボードが盛ん。このびわこ大賞の前後にも楽しむ機会はつくれそうですか? 「今回は予定が入っていているので、それはできなさそうです。ただ、いつかウエークボードのイベントを琵琶湖で開きたいなと構想しています。すごく楽しいアクティビティなので、多くの人に参加してもらえるイベントにしたいですね!」 ――何事にもとても前向きな峰選手らしいアイデアです。ところで、8月10日にボートレースからつで行われたSGメモリアル壮行会では、「能力が落ちてきている」と、ちょっと後ろ向きな話をしていたのが気になりました。 「(不惑を目前にして)年齢のデメリットを感じ始めてきていますね。若い時の方が技量が高かったです」
ロジカルになった現在
――はたから見たら、峰選手は変わらず強いままだと思いますが…。以前は今と違いましたか? 「感覚的というよりもロジカル(論理的)になりましたね。レース前に作戦をしっかり立てて走るようにしています。あとはエンジン整備に今まで以上に力を入れるようになりました。そして肩に力を入れ過ぎずにレースをするように心がけています。昔はがむしゃらに頑張っていたけど、頑張り過ぎましたね。それで夢を追えなくなりました」 ――現在はどうなのでしょうか。 「その前の状態というのが分かっていない。自分としては、前の状態に戻りたいというよりも、スピードも含めて全体的に上積みがしたいという思いで走っています」
大きな刺激になった定松勇樹のSG優勝
――ですが、5月のSGオールスターで弟子の定松勇樹選手が優勝した際に、「夢を見失って燃え尽きかけていたが、一緒にグランプリを走りたい」と話していました。 「サダ(定松)の優勝は本当にいいものを見せてもらったと思ったし、それで心に火が付きました。サダは吸収力があって、教えたことを100%のみ込むし、研究心もある。僕を越える条件はいくつもそろっていますよ。ただ、サダが僕を抜くときに、僕が弱っていては格好がつかない。僕も常にトップでいて、トップに立つ僕を乗り越えてほしいなと思います」 ――強豪ぞろいの今大会での優勝は強さを示すのに最高の材料になります。意気込みをお願いします。 「自分の仕事は呼ばれたレースで優勝することと、呼んでいただいたレース場の売り上げに貢献することです。今回はびわこのために走ります。自分が走ることで、少しでもファンの投票が伸びてくれたらいいですね」