まさかまさかの劣勢に絶句する自民党…落選危機にある大物議員リスト「調査から判明」
非公認の萩生田、自民党大物が応援に駆けつける
自民党の高市早苗前経済安全保障相や茂木敏充前幹事長、小林鷹之元経済安保相らに加え、故・安倍晋三元首相の昭恵夫人や大阪維新の会創業者の松井一郎元大阪府知事も“応援”に駆けつけているが、「政治とカネ」や旧統一教会との接点問題などで激しい追及にさらされている。 東京24区は萩生田氏と立憲民主党の有田芳生元参院議員が伯仲しており、どちらが競り勝つのか最後までわからない状況だ。萩生田氏は「不記載があったことは事実だが、事務所で裏金づくりだとか、私的流用だとか、あるいは脱税だとか、そういうことは一切ない」と繰り返している。だが、逆風を弾き返せるかは不透明だ。有田氏は「石にかじりついてでも、岩をこじ開けてでも、大きな勝利を勝ち取るために最後まで全力で戦っていく」と無党派層への浸透を図る。 筆者が入手した自民党による10月16~20日の調査結果によれば、萩生田氏はリードしているとされる。だが、まだわからない。24区には、日本維新の会の佐藤由美氏や国民民主党の浦川祐輔氏、参政党の與倉さゆり氏、無所属の畑尻文夫氏も立候補している。
同じく非公認の下村、釈明から入る戦い
次の“落選危機”に名が上がるのは、東京11区の下村博文元文部科学相だ。旧安倍派の事務総長経験者で476万円の不記載があり、自民党は4月に党員資格停止1年の処分を決めた。下村氏も公認を得られなかった1人で、無所属での立候補となっている。 9期28年間の実績を訴える下村氏は「崩れゆくかもしれない、衰退していくかもしれない日本の立て直し、教育改革を実現したい」と語りかけ、自民党支持層を中心に固めている。接戦を繰り広げる立憲民主党の阿久津幸彦氏の応援には野田佳彦代表らが駆けつけ、阿久津氏は「災害に対して、今の自民党政権は真剣味が足りないのではないか」と力を込める。 先の自民党調査では2人が互角の戦いとなっている。釈明から入る戦いは厳しいと言え、どこまで下村氏が挽回を図ることができるのか注目だ。11区には、維新の大豆生田実氏、共産党の伊波政昇氏、無所属の斎藤孝幸氏も立候補している。